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2007年7月 1日 (日)

『社会学入門』

20070701shakaigakunyuumonn 見田宗介:『社会学入門』、岩波新書、2006年初版

社会学界の重鎮である著者の集大成ともいえる一冊である。

社会の本体は人間にあり、だから社会学は人間学であると断言するところから本書は始められる。

スギ・ヒノキの人工林や、薪炭林・農用林として利用されてきた雑木林は言うまでもないが、われわれ人間社会と没交渉な森林はこの世に存在しない。
ゆえに、社会はいかにして形成されるのか、社会はいかにして変化するのか、といった視点を失っては森林(やま)づくり活動が成果を上げることはできない。

わが国の人口の8割を擁する都市社会が森林に与える影響は正負両面ともに無視できるものではない。一方で、農山村社会の在り方は直接的に森林に影響を与える。

「社会」を見つめるという合意さえなされれば、手法・対象ともに社会学にはタブーはなく、領域横断的な学問として存在している点が本書では強調される。

社会と森林の関係性を考えるうえで恰好の入門書である。

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