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2007年7月 3日 (火)

『オオタカの森』

20070703ootakanomori 新保國弘:『オオタカの森』、崙書房、2000年初版

本書の出版元は千葉県流山市に本拠を置き、地域色の強い出版を手がけるローカル出版社である。
本書も例に漏れず、同市内で地道に続けられた市民活動の記録である。

千葉県流山市は、近年東京のベットタウンとして急速に開発が進められた自治体である。こうした状況下にある同市内でオオタカが営巣する森が発見される。この豊かな森を守ろうという市民による活動が開始されるが、まもなく大きな障害が立ちはだかることとなる。
同市は、東京と茨城県の筑波研究学園都市を結ぶライン上に位置している。こうしたことから通勤・通学の脚を確保するために常磐新線の敷設が企画され、実行に移されたのだ。そして、この計画は、まさにオオタカの住む森を直撃する計画であった。

オオタカは中型の猛禽類である。猛禽類は食物連鎖の頂点にある生物であることから、その保護には地域の生態系そのものを豊かにする努力が求められる。
都市的環境下にあって猛禽の営巣する森林を守るという途方もない活動は如何にして成ったのか。

森林づくりを目指す者にとって非常に多くの点で参考となる一冊である。

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