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2007年8月 4日 (土)

『なぜイノシシは増え、コウノトリは減ったのか?』

20070804nazeinosisihahuekounotori_3 平田剛支:『なぜイノシシは増え、コウノトリは減ったのか 』、平凡社新書、2007年初版

2006年はツキノワグマの受難の年であった。
環境省のレッドデータリストに記載されながら、推測生息数の半数以上の頭数が捕殺された。
巷には「環境に優しい」人々があふれ、国民総出で「地球に優しく」している「経済大国」の姿である。

もちろん、農山村住民が熊と鉢合わせをして襲われてしまったり、農作物への多大な被害があったりと、看過できない問題が発生していることも事実である。
しかしなぜ、これまでの長い歴史の中で、若干の衝突はありながらも共存してきた熊と人間が今になって折り合いのつかない状況に置かれてしまったのだろうか。このことに思いを至らせない限り、豊かな自然を回復することはできないだろう。

本書では、様々な生物の生息環境を護り、復元する活動が紹介されている。
つい先日、わが国では46年ぶりにコウノトリの自然繁殖が確認されたが、この取組についても本書では1章を割いて報告している。

森林(やま)づくりは、一朝一夕には成されない大仕事である。
野生生物との共存を視野に入れない森林(やま)づくりは画竜点睛を欠く。

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