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2007年8月22日 (水)

アキアカネ

20070822akiakane

下刈りの最中に一息ついてふと空を見上げると、ふわりふわりと無数のトンボが飛んでいる。それも作業地の真上、手を伸ばせば届くような高さにあつまっている。多くの生物が人間との距離を置こうとするのに興味深い現象だ。不思議に思いながら何年か下刈りを繰り返すうちにトンボが集まる仕組みが見えてきた。
樹木が伐採されると、樹木の葉に遮られていた陽光が地面にまで達し、林床で眠っていた草本類の種子が一斉に芽吹き、草原が出現する。突然の草原の出現をどのようにして察知しているのか、様々な草食昆虫が集まってくる。
そうした草原を樹木の生育のために人間が刈り払うと、草陰に潜んで草の汁を吸っていた、ウンカやアブラムシ、ツノゼミやヨコバイ等々、「羽虫」と呼ばれるような小さな虫たちが住処を追われ、一斉に空中に舞い出す。
それらの虫たちの多くは体も小さく人間の目にはとまりにくい。羽音もしないから耳にもとまらない。辛いつらいと思いながらも不思議と熱中してしまうのが下刈りだからよけいに気がつかない。
草原から舞いだした羽虫をめざとく見つけ集まってくるトンボの代表がアキアカネだ。夏期には冷涼な山地で過ごし、秋になると、稲刈りの頃に里に下りてきて産卵するという生活史をもっている。

雄は秋を迎えると、木々の紅葉と歩みを揃えるように鮮やかな茜色に体を染める。

20060811 NIKON D70 28-200

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コメント

BigDipperさん

ご丁寧にご返信を戴きありがとうございました。
拙い写真と文章ですが、何とか川場村の森林をおおくのかたにおつたえできればと思っております。
お時間がおありのときにまたこのブログにもお立ち寄りいただき、ご感想などお聞かせいただければ幸いです。

投稿: くま | 2007年8月25日 (土) 22時05分

当方のブログをご覧頂き有難うございます。どちらにコメントしてよいのか判らなかったので、とりあえずこちらに付けておきます。

私も仕事柄というか趣味柄というか、普段観察しているのが森なくしては生きられない動物なので、自ずから森に関しては興味があります。

また、私は主に北毛エリアをフィールドにしているので、川場村にもよく出掛けております。機会があればお会いしたいですね。

投稿: BigDipper | 2007年8月23日 (木) 17時11分

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