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2007年10月 1日 (月)

●虫の声に気づく静かな時間●

近年、市民の森林づくりにおいても、チェーンソーや刈り払い機などの動力機械が多用されるようになってきた。

大きな音を出す動力付きの機械などを使っていては、その存在にすら気がつかないような微細な楽しみが森林(やま)づくりにはある。楽しみであると同時に大切なことだ。

森林は樹木だけで構成されているのではない。土があり、水が流れ、風が吹き、鳥がさえずり、動物が暮らす。そうした、まさに総合的な環境として森林を意識できなければ、森林づくりが功を奏することはない。

動力機械は、木材を得る仕事には大きな力を発揮するが、森林を理解する上では邪魔者となってしまうことも多い。動力機械の利用で目先の作業スピードが上がっても、別の機会に森林全体を見渡す力を養おうとすれば二度手間三度手間になり、どちらが効率がよいのかわからない。

これは何も森林づくりに限ったことではない。目先の効率を追い求めた結果、我々の社会は、様々なものを失い、それらを取り返すために莫大な費用や労力を投じることを余儀なくされている。
市民の森林づくりが、こうした時代の中で必要とされつつあることを考えたとき、一見効率がよいように見える作業が、実は、森林の総合的な理解を進めることを邪魔しているかもしれないことに危惧を抱かざるを得ない。

森林の中で出逢う、虫や花や鳥たちに気づき、楽しみ、理解することができるような、ゆっくりとした作業を進めていきたい。

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