冬の彩(3)
冬の森林(やま)は何もないように思われるが、そのようなことはない。
たしかに、新しい息吹が一斉に芽吹く春の賑やかさはないし、夏の力強さも、秋の豊饒とも違うが、冬には冬の良さがある。
春を待つ種子は、落葉の下で芽吹きの準備を着々と進めている。
カラマツ林の林縁で美しい造形を見せるのは、種子をとばした後のウバユリの実だ。
一本のウバユリが、おそらく千を超す種子を実らせる。
もし、全てが芽生えたら辺り一面がウバユリだらけになるはずだが、そうはならない。
まるで、他の生物の餌となることや、土を肥やす自分の役割を知っているかのようだ。
夏に咲くウバユリバユの花も綺麗だが、冬枯れの林床に凜と立つ姿もまた画になる。
20071208 カラマツ人工林の林縁で(中野地区)
NIKON D80 28-200
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