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2008年3月29日 (土)

コブハサミムシ

20080329kobuhasamimusi

ハサミムシの仲間は、動物の死体や枯れ葉などを食べる森林(やま)の掃除屋である。
彼らのような掃除屋がいなければ、森林は悪臭に満ちた不快な環境に変わってしまうだろうし、木々を育てる土壌がつくられなくなり、森林の生命のリレーが途絶えてしまう。

このコブハサミムシは、街中ではあまり見かけない種類のハサミムシだ。
渓谷沿いの林内などに生息するが、倒木や石の下などにいることが多いので、漫然と林内を歩き回ってもなかなかお目にかかることは少ないのだが、この日はエゴノキの樹幹の大人の目の高さほどのところを歩いていた。
成虫で越冬するタイプの虫なので、冬ごもりから覚めたばかりだったのだろう。

雌は卵を産んだ後、外敵から卵をまもり、幼虫が孵った後もかいがいしく世話をする。
昆虫の仲間には珍しく微笑ましい光景なのだが、微笑ましいのも束の間で、孵化後しばらくすると幼虫が母虫に群がりむさぼり尽くしてしまう。
その間も、母虫はしばらくは生きているのだが、逃げることも反撃することもなく身を委ねている。
人間の感覚からは信じられないような行動なのだが、厳しい自然の中で彼らが身につけた生きる術に違いない。

20080323 コブハサミムシ(中野地区友好の森)
NIKON D300 28-200

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