キクザキイチゲ
雑木林の林床で、春先に芽生え、花を咲かせ、木々の葉が茂る夏前には地上部が枯れてしまうような植物を“スプリング・エフェメラル”という。
日本語にすると“春の短い命”とか“春の儚きもの”とかいった意味になる。
写真のキクザキイチゲは、こうしたスプリング・エフェメラルの代表だ。
キンポウゲ科の植物で、アネモネに近い仲間である。
川場村の植生は、太平洋側と日本海側の特徴を併せもっており、このキクザキイチゲも日本海側ではよく目にするが、太平洋側ではなかなか観ることができない植物である。
事の善し悪しを簡単に論ずることはできないが、人々が雑木林を様々に利用してきた結果、落葉広葉樹林が里に展開し、明るい里山が形成された。
人手の入らない森林(やま)は、木々が鬱蒼と生い茂った暗いものとなる。
“スプリング・エフェメラル”も、人が森林と関わることによって生息域を広げてきた植物だ。
20080423 キクザキイチゲ(谷地地区)
NIKON D300 105MICRO
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