キブシ
春の林縁部を彩るのはキブシの花。
前年の晩秋には蕾をつけ、雪解けとともに釣り鐘状の花をひらく。
しばらく花びらを残したまま実を実らせるが、この実が熟すのは秋になってからなので、一年をかけて次世代を残す作業をしている植物だ。
キブシを漢字で書くと“木五倍子”。
“木”がつかない“五倍子”とは、ヌルデのことで、昔は、ヌルデに形成される虫こぶから得られるタンニンをお歯黒の染料としていた。
キブシは、ヌルデの代用として利用されたことから“木五倍子”の文字があてられたようだ。
超美麗種のカメムシであるアカスジキンカメムシを探すときには、このキブシを探すといい。
もう半月ほど経った様子は、昨年の写真からどうぞ。
20080409 キブシの花(ヒロイド原)
NIKON D300 105MICRO
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