かわず合戦
春のある晩に、辺り一帯に住むヒキガエルが池に集まってくる。
冬眠から覚めたばかりの彼らは、パートナーを見つけて産卵をするのだ。
“かわず合戦”という。
オスはやっと射止めたメスを逃がさないために、前足に突起をもっていて、その突起でメスの背中をしっかりと抱く。
このときのオスのヒキガエルは動くものなら何でも抱きつくのだが、上手くしたもので、オスがオスに抱きついた場合は、抱きつかれたオスが特有の鳴き声を発する。すると、抱きついたほうのオスは間違いに気づいて手を弛める。
かなりの力を込めているようで、他の種類のカエルなどが紛れ込むと、メスと間違われて抱きつかれ絞め殺されてしまうことすらある。
写真は4月23日のヒロイド原。
おそらく前の晩が、かわず合戦の晩だったのだろう。
何組かのペアーがまだ池に残っていた。
きちんとした記録をとっていないので感覚にすぎないが、やはり例年よりも10日ほど早いように思う。
20080423 かわず合戦(ヒロイド原)
NIKON D80 70-300
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