ズミ
コリンゴとか、コナシとか、ミツバカイドウとかいろいろな別名をもっている。
漢字で書くと“酸実”または“染み”。
山地の明るく、比較的湿度の高いところに生育するバラ科の樹木だ。
リンゴの台木としても用いられた。
樹皮からは“ズミ汁”と呼ばれる染料をとり、材は緻密で堅いので斧や鍬の杖の材料とした他、家具などもつくった。火持ちの良い薪としても重用され、マルチな樹木として愛されてきた。
森林(やま)を市街地の公園と勘違いして、“花の咲く木を植えましょう”といった計画が立てられることもあるが、やはりその地域に自生する樹木を大切にしたい。
野生種は、園芸品種ほどは派手な花を咲かせないものが多いが、ズミは園芸品種にも決して負けない華やかさをもっている。
華やかだけれど騒々しくないところがまた良い。
20080515 咲き誇るズミの花(小田川地区)
NIKON D300 105MICRO
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