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2008年7月 8日 (火)

オオヒラタシデムシ

20080708oohiratasidemusi

野山で昆虫や動物の死骸を目にすることは少ない。
多くが他の生物に補食され最期を迎えるからだが、食い残しさえもみる機会は少ない。
都市的な環境下ではゴミから腐臭がしたりすることもよくあるが、森林内で腐臭をかぐこともまれだ。生物が死を迎えると、まもなく何処からともなく多くの生物が集まり死骸を解体・採食し、自らの体内に取り込むことで自然を浄化するためだ。

シデムシもそうした生物の一種だ。「死出虫」あるいは「埋葬虫」。和名を漢字で書くと、何とも不吉な、恐ろしい感じがするが、自然界になくてはならない働きをしている。

本種は、北海道から九州までの、平地から山地にまで普通に見られ、公園や人家周辺でも見ることができる。至る所で生と死が繰り返され、生と死の間を取り持つ彼らの存在が必要であるからだ。
昆虫は、花粉を媒介し、種子を運び、植物に害を為す虫を補食し、糞をすることで土壌を肥やし、様々に植物の生育を助けている。そして、死してなお、土となり多くの生命の存在を支えている。

遠く人為のおよばぬ自然の連鎖の中でのみ、農業も林業もその営みを続けることが可能である。シデムシの仲間は、その生態から、一般には敬遠されがちではあるが、彼らの存在を忌み嫌わず見直す必要がある。

地表で暮らし、生き物の死骸やゴミ溜め等に集まる。
オオヒラタシデムシの幼虫は、まるで三葉虫のような体型だ。親がつくった肉団子を地中で食べ、ある程度育った後、地上に出てくる。

20080619 干からびたミミズを食べるオオヒラタシデムシ(川場湯原地区)
NIKON D300 105MICRO

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