イチモンジチョウ
小学生達と、ヒロイド原に水辺の空間をつくっている時の一枚。
大汗をかきながら水路の整備をしたり、池を掘ったりしていると、小学生の手に一匹の蝶がとまった。
翅を開いているときには黒地に白のラインが入ったシックな出で立ちだが、翅を閉じたときに見える裏面は、写真のようにオレンジと白の鮮やかな模様を見せる。
タテハチョウの仲間のイチモンジチョウだ。
タテハチョウの仲間は、このように表裏全く異なる模様や色彩をもつものが多いが、体温が高いときには、明るい色で光を反射し、逆に体温が低いときには黒っぽい面で光を吸収する。
つまり、表裏の色彩が大きく異なる種類は、薄暗い林内と開けた草原を行き来する蝶であることが分かる。
イチモンジチョウは、花の蜜の他、落ちて発酵の始まった果実や獣糞などにもよくあつまる。
この子の手は何の香りがしたのだろう。
カメラを向けても気にもせず、ストローのような口を伸ばしていた。
20080808 イチモンジチョウ(ヒロイド原)
RICOH GR DIGITALⅡ
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