シュレーゲルアオガエル
雨上がりの林道を歩いていると、葛の葉の上に一匹のカエルを見つけた。
アマガエルかと思ったが、よく見るとアマガエルよりも体色がコバルトブルーに近いし、鼻先から目にかけて走る黒線もない。
日本固有種のシュレーゲルアオガエルだ。
日本固有種に付けられる和名であるのに“シュレーゲル”とは違和感を覚えるが、かのシーボルトが採取した個体を、ドイツの生物学者であるヘルマン・シュレーゲルが学名を命名し、その学名を直訳して和名が付けられたのだそうだ。
このカエルは春先から初夏にかけて、田の畦や小川の土手などに穴を掘り、泡で包んだ200~300個ほどの卵を産む。
北海道を除く広い範囲に生息するカエルだが、餌となる昆虫類の減少や、河川改修工事などによる産卵場所の減少などによって、その数を減らしている。
産卵期以外には、随分と水辺から離れたところでも見かけることがある。
20080903 葛の葉に隠れるシュレーゲルアオガエル(富士山地区)
NIKON D300 105MICRO
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