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2008年9月23日 (火)

ミドリヒョウモン

20080923midorihyoumonn

何らかの理由で森林(やま)の木が倒れると、樹木の枝葉に遮られていた陽光が地面にまで届き、長い間眠っていた陽の光が大好きな草花が一斉に芽生える。森林の中に、ぽっかりと空いたこうした空間を“ギャップ”という。

森林内は、草原などの開放空間に較べると、どうしても暗くなる。
そうすると、芽吹きや生長に多くの光を必要とする植物は更新を妨げられることとなる。
周りの木々が未だ小さかった頃に、その下層で実った種子もあるし、その後にも鳥や風によって様々な種子が運ばれてくる。
そうした種子のうち、光の少ない環境を好むものは成長を始めるが、多くの光を必要とする種子は、芽生えのタイミングをじっと待つことになる。
ギャップができると、こうした種子が待ってましたとばかりに成長を始めるのだ。

ギャップの生態は、周囲の樹種や立木の祖密度、ギャップ自身の大きさなどによって様相を異にするが、スギやヒノキなどの針葉樹林の中に生まれたギャップは、薄暗い中でそこにだけスポットライトをあてたステージのようでなかなか美しい景色を楽しませてくれることが多い。

写真は、こうしたギャップで花を咲かせたノダケに集まった“ミドリヒョウモン”。
川場村では、ヒョウモンチョウの仲間の中で最も普通に見られる種類だ。
8月くらいの盛夏を除けば、6~10月くらいの比較的長い期間目にすることができる。
遠目に見たときには、オレンジ色の大振りの花がスポットライトを浴びて咲き誇っているように見えた。

20080903 ノダケで吸蜜するミドリヒョウモン(後山)
NIKON D80 70-300

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