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2008年10月の20件の記事

2008年10月31日 (金)

チョウセンアサガオ

20081030tyousennasagao

写真は、9月1日にヒロイド原で見つけたチョウセンアサガオ。
ナス科の1年草で、“曼荼羅華”や“ダチュラ”などの名でも知られる。

大振りでトゲトゲの葉に、薄紫がかった白い花がとても目立っていた。

江戸時代に、わが国で初めて麻酔を用いた外科手術を行った華岡清州が用いたのが“通仙散”という麻酔薬だが、この通仙散の主原料がチョウセンアサガオであったことが伝えられている。
麻酔薬の多くがそうであるように、このチョウセンアサガオも極めて強い毒性を示す毒草でもある。

もともとわが国には自生しない植物で、江戸後期から明治期にかけて持ち込まれた帰化植物である。
比較的大型の種は、風によって運ばれるものでもないし、人間が意図的に持ち込まなければ増える類の植物ではないと思うのだが、現在、日本各地で自生がみられる。

ヒロイド原にはどのような経緯で根付いたのだろうか。

生物の持ち込みは、持ち出しにも増して地域の生態を攪乱することが多い。
今年気づいたのは1株だけだったが、来年はどうなることだろうか。
注意して見つめていたい。

20080901 チョウセンアサガオ(ヒロイド原)
RICOH GR DIGITALⅡ

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2008年10月29日 (水)

『里山を歩こう Part2』

20081029satoyamawoarukou 今森光彦:『里山を歩こう カラー版 Part2 わき水の里から琵琶湖へ 』、岩波ジュニア新書((2008年初版)

どんなジャンルにも共通していえることだが、あるキーワードが市民権を得るにつれて、関連書籍が多く出版される。
情報が豊富になって良いと思いがちだが、あにはからんや、残念ながら練度の低い書籍が多く混在することとなる。
そのキーワードが“当たる”と思って慌てて出版企画を立てるのだから当然の成り行きである。
何かを勉強したいと思ったときに、関連書籍が少ないということを喜んだ方がよい。

近年、“里山”をキーワードに据えた書籍が数多く出版されている。
まさに玉石混淆。どれを手にとって良いのやら悩ましい。
そうしたなかで、手にとって悔やまれない本が上梓された。
いや、手に取らなければ後悔する本といった方が良い。

以前にも紹介した、写真家の今森さんの著書『里山を歩こう』の第2弾。

キーワードに“里山”を据えながら、ほぼ全編が、琵琶湖や琵琶湖に流れ込む河川、そして、それらに関わる人々の暮らしで埋め尽くされている。
そもそも、標題に“里山”をうたいながら、表紙写真が“里山”ではない。
なんと勇気のある構成だろうか。
それでいて、きちんと“里山”の本になっている。

“里山”を考えるとき、周辺環境を視野に入れることがいかに重要であるのか。そして、そうした姿勢が、いかに深い楽しみを与えてくれるのか。
そういったことを、やわらかな物腰で伝えてくれる良書である。

「里山は、参加型の自然です。作物をつくったり、山菜を採ったり、魚を食べたり、人々の暮らしが、里山の自然を守っていきます。(本書より)」

なんと、真っ直ぐで、説得力のある言葉だろうか。
川場村での森林(やま)づくりに関わる仲間達に読んで欲しい一冊だ。

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2008年10月27日 (月)

◇夏の花図鑑◇新設

今さらですが・・・

フォトアルバム《夏の花図鑑》を開設しました。
サイドバー左下からご覧いただけます!

7月~9月にかけて川場村を彩る花の図鑑です。

こちらからもどうぞ!→夏の花図鑑

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2008年10月26日 (日)

ヤマウルシの紅葉

20081026yamaurusi

写真は、2週間ほど前の21世紀の森でみかけたヤマウルシ。
他の木々は未だ紅葉を始めないなかで、蛍光色にも近い鮮烈な色付きが目を惹いた。
紅葉は、木々が厳しい冬を乗り切るために身につけた工夫なのだが、こんなにも鮮烈な色を身にまとう必要があったのだろうか。
まさか人を楽しませるためではあるまい。

そういえば、同じウルシ科のツタウルシも一足早い紅葉を楽しませてくれる。
触るとかぶれることを、わざわざ教えてくれているのだろうか。

20081012 ヤマウルシの紅葉(21世紀の森)
NIKON D300 70-300

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2008年10月24日 (金)

秋の味覚

20081024mitubaakebi

林道脇の目につくところのものはもう取り尽くされてしまったけれど、一歩藪にはいるとまだまだ沢山なっている。

春先にかわいい花を咲かせていたミツバアケビが立派な実をたわわに実らせていた。

なかの甘い果肉はそのまま楽しんで、外側の紫色の皮は油味噌炒めにするのが好きだ。
独特の苦みが酒のつまみにも、ご飯のともにもいい。

このミツバアケビよりも、5つ葉のアケビの方が少しだけ味は良い。

畑にはリンゴ、田には新米、森林(やま)にはアケビにキノコ。
今年も美味しい季節がやってきた。

20080928 ミツバアケビ(ヒロイド原)
NIKON D300 70-300

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2008年10月23日 (木)

ツリバナの実

20082023turibana

ニシキギ科の落葉低木。
花や実が枝から垂れ下がるように着くので“吊り花”の名が付けられた。
梅雨の頃に小さな花をつけた後、盛夏の時期には紅くて丸い小さな実をつける。
9月末頃になると、熟した実は5裂し、写真のような種子が顔を覗かせる。

8月にツリフネソウを自然のモビールとして紹介したが、本種もまさに“自然のモビール”だ。

民間伝承薬として、鎮痛やシラミの駆除効果が伝えられるが、現在でも実証はされていないようだ。
材は、同じ科に分類される“マユミ”同様、緻密で粘りがあり、様々な木工製品や弓の材料にも用いられた。

直射日光を嫌って、やや日陰気味の藪の中でひっそりと実をつけるので目立たないが、林道脇に注意しながら歩くと、この可愛らしいモビールに出逢うことができる。

20080927 ツリバナの実(友好の森)
NIKON D300 105MICRO

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2008年10月21日 (火)

クマの爪痕

20081021kumanotumeato

“21世紀の森”にはクマの影がとても濃い。
ここは、川場村内では珍しくブナの自生地となっているが、その実を食べに来るのだろうか。
ブナの木にクマの爪痕が多い。

写真のブナの木は、21世紀の森の中に残されたかつての炭窯脇にそびえる大木だが、とびきり多くの爪痕が残されていた。
北海道に住むヒグマのものを遙かに凌駕するような、かなり大きな爪痕も見つかるが、真相は、そうではない。
おそらく何十年も前に付けられた小さな爪痕が、ブナの生長とともに大きく広がったのだろう。
この森林(やま)が、長年にわたってクマの生息を許してきた証なのだ。

クマが住む豊かな森林を残していきたい。
そのためには、人間との無用な軋轢を減らすことが必要だ。
課題は山積しているが、じっくりと解決の途を探っていきたい。

20081012 ブナに刻まれたクマの爪痕(21世紀の森)
RICOH GR DIGITALⅡ

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秋の夕焼け空

20081020yuuyake

なかのビレジからの気まぐれな定点観測。
いつの頃からか、なかのビレジを利用するときには、陽が傾きかけると南の空を気にするようになった。
秋にはいると、空気が透明感を増してくる。
秋にはいると、空が広さを増してくる。

澄み切った空も良いけれど、雲が描く不思議な模様を眺めているのも、また良いものだ。

20081011 秋の夕焼け(なかのビレジ)
NIKON D300 TAMRON18-250

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2008年10月19日 (日)

蝶?蛾?

20081019ikarimonnga

ヒロイド原を歩いていると、モンシロチョウほどの大きさの虫が翔んでいた。
タテハチョウの仲間のテングチョウかと思ってカメラを構えた。
川場村ではまだテングチョウにお目にかかれていないのでちょっとだけ緊張しながらレンズを向けるとどうも違うようだ。
図鑑で調べてみると、なんと蛾の一種の“イカリモンガ”であることが分かった。

蝶と蛾は、“鱗翅目(チョウ目)”という同一のグループに分類され、両者の間に生物学上の区別はない。
鱗翅目に分類される昆虫のうち、①夜に翔ぶ、②触角が太い、③翅を開いてとまる、等の特徴をもつものが“蛾”と呼ばれることが多いが、例外も沢山ある。

このイカリモンガは、昼間に翔び、棒状の細い触角をもち、翅を閉じてとまる。
つまり、まるで蝶の特徴をもっている。
それがどうして“蛾”と呼ばれるのだろうか、不思議なことだ。

イカリモンガは秋に羽化後、成虫で越冬し、春に次世代を残す。

20081011 イカリモンガ(ヒロイド原)
NIKON D300 70-300

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2008年10月18日 (土)

ニホンジカ

20081018nihonnjika

8月から設置している自動撮影装置には、連日何らかの動物が記録され続けている。
コウモリ類のようにもっぱら空を生息域とするものや、ヒミズやモグラのように土中に潜って生活するものを除けば、かなりの割合で記録されたことになる。
写っていてもおかしくないもので、まだ写っていないのは、ノウサギとカモシカだろうか。

10月12日に写ったのは、雄のニホンジカ。
この写真からは断定はできないが、おそらく4~5才だろう。
カモシカと違って、角は雄だけにあり、毎年生え替わる。
草食性のニホンジカが、毎年立派な角を生やすためのカルシウム源はどこにあるのだろうか。

10月~12月は彼らの恋のシーズンだ。
雄鹿は雌を求めてこの時期特有の鳴き声を発する。
夜に耳を澄ますと、“ラット・コール”とか“ラッティング・コール”と呼ばれる声を聴くことができるかもしれない。
笛のような音色で“ふぃーよー ふぃーよー”と聞こえる声がそれだ。

20081012 雄のニホンジカ(自動撮影装置)

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2008年10月17日 (金)

ヤマモミジの黄葉

20081017kouyou

標高1000mほどの所にある“21世紀の森”まで足を延ばした。
多くの木々は未だ緑の葉を茂らせていたが、一足早く秋色を身にまとったものも出始めていた。
ヤマウルシの鮮烈な赤も目をひいたが、ヤマモミジの黄葉もしっとりと心を和ませてくれた。
ちなみに、ヤマモミジは日本海側に特徴的に見られる樹木(日本海要素)だ。
日本海要素と太平洋要素が混在して見られるのも、川場村のおもしろいところだ。

紅葉は、遠景として森林(やま)の外から眺めることが多いが、こうして森林の中から眺めるのも良い。

20081012 色づき始めたヤマモミジ(21世紀の森)
NIKON D300 70-300

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2008年10月16日 (木)

ツノハシバミ

20081016tunohajibami001

ヒロイド原の尾根付近にツノハシバミが多い。
ツノハシバミは日本産“ヘーゼルナッツ”だ。

夏に見つけたときには、まだ少し青臭かったが、そろそろ食べ頃だろう。
生のままでも美味しいが、軽く煎ってから食べると、なお美味しい。

美味しいのだが、このツノハシバミはちょっと厄介者で、実を覆う細かい毛が珪素(ガラス質)を多く含んでおり、うかつに触るとチクチクと痛痒くなる。
目に見えないほどの小さな針が、腕といわず、首筋といわずまとわりついてくる。
ちゃんと手袋をしてから収穫したい。

そろそろいいなあ、と思いながら角の生えた実を見ていると、長さがまだ1cmにも満たない小さな雄花の芽が着いていることに気が付いた(写真下)。
春になると、これが伸び、ひも状に垂れ下がった特徴的な花穂を見せてくれる。

ネズミなどの小動物もこの実を好むようだが、チクチクと刺さる毛に悩まされることはないのだろうか。

森林(やま)の木々が成長のスピードを緩め、間伐や枝打ちのシーズンがやってきた。

20081016tunohajibami002

20081011 食べ頃を迎えたツノハシバミ(ヒロイド原)
NIKON D80 105MICRO 

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除間伐

20081015jokannbatu

2008年度第2回目の“森林づくり塾養成教室”を10月11日から12日にかけて実施した。
今回の教室のテーマは“除間伐”だ。

“除伐”とは、林内ので優占してほしい樹種(森林を仕立てる目標によって異なる)の生育を邪魔するような樹木を伐採する作業で、“間伐”とは畑の作業で言えば“間引き”にあたる作業をいう。
言葉では整理できても、両者の間にはっきりとした線を引くことはできないので、二つを併せて“除間伐”と呼んでいる。

除伐にしても、間伐にしても主要な行為は伐倒である。
伐倒は、不定形の重量物を対象に、刃物を用いて、足場の悪いところで行う作業なので大きな危険を常にはらんでいる。

林業を生業とする方が見舞われる事故の多くも伐倒時に発生している。
そのために、私たちの教室でも危険対策に多くの時間を割き、安全な作業の手法と配慮を参加者に伝えることを一番大切にしている。

今回は、友好の森と後山の二つのフィールドを使い、ヒノキの人工林と雑木林の除間伐を学んでいただいた。

20081012 雑木林の除間伐(後山)
NIKON D300 70-300

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2008年10月14日 (火)

巨大イノシシ

20081014inosisi

自動撮影装置に大物がかかった。
体長1.5m近いニホンイノシシだ。

動物文学の巨匠、戸川幸夫氏の作品で知ったように記憶しているが、イノシシは泥浴び(ヌタうち)をした後、松の木の根本に牙で傷をつけ、浸みだした松ヤニを身体に塗るという。
泥と松ヤニが固まり、鉄砲の弾も通さない鎧を身にまとうためなのだそうだ。

弾をも通さないとは、猟師達の誇張表現だろうが、こうした行動をとるのは確からしく、動物行動学者の今泉忠明氏もこの行動を著書の中で紹介している(今泉忠明:『野生動物観察事典』、東京堂出版)。

今回、カメラが捉えたこのイノシシも、松ヤニを身体に塗ってきたのだろうか。
毛の表面が光り、何かでコーティングしたように見える。

“シシ”とはもともと“肉”のことで、それが転じて食肉用に狩った動物全般を“シシ”と呼ぶようになり、その中でもイノシシは、その鳴き声を“ヰ(うぃ)”と表現されたことから“ヰの肉(イノシシ)”と呼ばれるようになったというのが一般に知られている。

ところが、あらためてイノシシの名の由来について調べてみると面白い説が見つかった。

野生動物の行動に詳しい学習漫画家の熊谷さとし氏は、著書のなかで以下のようにイノシシの名の由来を紹介している。

熊の胆嚢(熊の胆・くまのい)が万能薬として珍重されるのは有名だが、昔から偽物を売る不届き者はいたようで、主にイノシシの胆嚢が“熊の胆”のフェイクとして販売されることが多かったという。
この偽物商売に関わる業者達は、“熊の胆”ならぬ“シシの胆”を逆から読み、業者間の隠語として“イノシシ”と呼んだというのだ(熊谷さとし:『動物の足跡学入門』、技術評論社)。
何とも面白い説ではないか。

雪深いところが苦手なこの動物は、最近まで川場では見られなかったという。
鼻先で、あっちこっちをほじくり返し、農作物を荒らすイノシシは厄介者扱いされることが多い新参者だ。
新参者を保護するか、駆逐するか意見の分かれるところではあるが、私たちの森林(やま)にやってきてくれた動物を見守っていきたい。
そして、よりよい共存の途を見つけることができればと思う。

20081001 イノシシ(自動撮影カメラで撮影)

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2008年10月13日 (月)

川場村の哺乳動物(3)

20081012jidousatuei

9月29日から10月12日までに自動撮影装置がとらえた哺乳動物たち。
ニホンジカ(左上)、イノシシ(右上)、タヌキ(左下)、ニホンリス(右下)。
この他には、ハクビシンの姿をとらえることができた。

これで、おおよそ2ヶ月の間に、9種類(ヒトを入れれば10種類)の動物たちを確認したことになる。
同じ獣道を複数の動物が利用することは分かっていたが、食性や行動パターンが異なるものを含めてこんなに多くの動物が利用しているとは驚きだ。

右下の写真のニホンリスはクルミを咥えているのだが、分かるだろうか。

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2008年10月 8日 (水)

秋空に猛禽

20081008moukinn

先月末に後山にあがった。
この日はまさに秋晴れで、川場の空がいつも以上に広かった。

頂上付近に近づいた時に、目線より少し下がったところにある林から一羽の鳥が滑るように翔びたった。
カラスほどの大きさで、全身が白に近い薄茶色、嘴の先が鈎になっていたので猛禽の仲間だと思うが種類までは分からなかった。

上手く上昇気流をとらえて、一二度ゆっくりと羽ばたくと遙か上空へと舞い上がった。
秋の空にシルエットがとても映えていた。

※赤城の写真家“BigDipper”さんのご協力で“チョウゲンボウ”であることが分かりました。

20080927 秋空の猛禽(後山)
NIKON D80 70-300

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ヒメクロホウジャク

20081008himekurohoujaku

もう終盤にさしかかったタイアザミの花を訪れたのは、スズメガの仲間のヒメクロホウジャク。
蛾の仲間は夜行性のものが多いが、本種は花の蜜を求めて昼間に飛び回る。

“ホウジャク”とカタカナで表記すると意味がとりにくいが、“ホウジャク”は“蜂雀”と書く。
一直線に猛スピードで翔んだかと思えば、空中で急停止したり、そのまま前後左右に平行移動したり。忙しく飛び回る様を蜂のようであり、雀のようでありと表したのだろう。
まるで、南米のハチドリを彷彿とさせる飛び方である。

日頃はくるくると巻いた長い口を伸ばして、壺状の花からも上手に吸蜜する。
ツリフネソウなど、昆虫を花粉まみれにするために花の形に工夫を凝らした植物でさえも蜜をただ飲みされてしまう。

北海道から沖縄に至る全国に分布する蛾で、幼虫はヘクソカズラを食草とする。

ヒメクロホウジャクの成虫を見かけなくなる頃、川場村は紅葉のシーズンを迎える。

20080927 タイアザミで吸蜜するヒメクロホウジャク
NIKON D80 70-300

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2008年10月 6日 (月)

大鎌

20091005oogama

大きな鎌だから“大鎌”とも、立って使うから“立ち鎌”ともよばれる。

林業の現場に動力付きの刈払機が登場するまでは、森林(やま)仕事に欠かせない重要な道具だった。
主に、下刈りの道具だが、立木の伐採の時も足場を整地するために使ったし、道普請などにも威力を発揮した。

下刈りは、さほどの習熟を要しない作業だ。子どもでも手伝うことができたので、子どもも大鎌を使い、大鎌で刃研ぎに入門した。
鉈など、他の刃物に較べると、それほど繊細な道具ではないため、刃物を研ぐ絶好の練習にもなったのだ。

私たちの森林(やま)づくりでは、極力、動力の付かない“手道具”で作業を行うようにしている。
動力付き機械の危険度が極めて高いこともその理由の一つだが、身体に作業を染みこませるためには手道具を使ったときに始めて感じる手応えを意識することが有効だからでもある。

私たちの森林(やま)づくりのために新調した大鎌も、随分と貫禄が出てきた。
現役の道具特有の地金の光りや、飴色になった口金や柄材。
使っては研ぎ、研いでは使い続けてきた。
これからも、私たちの森林づくりに欠かすことのできない大切な手道具だ。

20080928 大鎌(後山)
NIKON D300 70-300

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2008年10月 2日 (木)

刈払機安全衛生講習会

20081002kariharaiki

林業・木材製造業労働災害防止協会(林災防)群馬県支部の協力を得て、刈払機を安全に使用するための講習会を実施した。

私たちの“森林(やま)づくり塾”では、チェーンソーと、この刈払機を使用するための講習会を1年交代で実施している(前回のチェーンソー講習会の様子はこちらから)。

今回の講座は、刈払機の構造や、分解整備のノウハウ、使用方法、安全作業のための危険予知、刈り刃の目立てなど、多様な項目について、講義と実技を組み合わせて、1泊2日の行程で開催した。

刈払機等の動力付きの機械類は、熟練しなければ手道具よりも効率が悪いこと、手道具に較べて危険度が格段に高いことなどを踏まえ、手道具を併用すること。
分解整備を励行する気持ちと技術が伴わなければ、動力付き機械の使用は控えるべきであること。
毎年、少なくない人数の方々が死亡を含む重大事故に見舞われていることなどが繰り返し強調された。

今回も、受講生の方々は講師の話を真剣に聞き、前向きに実技をこなしてくださった。

“火は良い召使いである。しかし、時には暴君となる(Fire may be good servant, but, bad master)”という古い諺があるが、動力付き機械もまさにこれに当てはまる。

20080927 刈払機安全衛生講習会(なかのビレジ)
NIKON D80 70-300

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2008年10月 1日 (水)

秋の空

20081001akinosora
20081001tennbouazumaya

夕方の後山に散歩に出かけた。

この数日で急速に気温も下がり、ほんの一週間ほど前には沢山見かけたヒョウモンチョウの仲間などもすっかり数を減らし、ノダケやヒヨドリバナも花を散らし実をつけ始めていた。

後山は、川場村の少ない平地のほぼ中央に位置するため、山頂に上がると村内を一望することができる。

この日は空がとても広く、まもなく日没を迎える太陽の光を反射した秋の雲が、大海のように空を覆っていた。
川場の短い秋が始まった。

20080927 秋の空(後山)
RICOH GR DIGITALⅡ

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