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2008年10月29日 (水)

『里山を歩こう Part2』

20081029satoyamawoarukou 今森光彦:『里山を歩こう カラー版 Part2 わき水の里から琵琶湖へ 』、岩波ジュニア新書((2008年初版)

どんなジャンルにも共通していえることだが、あるキーワードが市民権を得るにつれて、関連書籍が多く出版される。
情報が豊富になって良いと思いがちだが、あにはからんや、残念ながら練度の低い書籍が多く混在することとなる。
そのキーワードが“当たる”と思って慌てて出版企画を立てるのだから当然の成り行きである。
何かを勉強したいと思ったときに、関連書籍が少ないということを喜んだ方がよい。

近年、“里山”をキーワードに据えた書籍が数多く出版されている。
まさに玉石混淆。どれを手にとって良いのやら悩ましい。
そうしたなかで、手にとって悔やまれない本が上梓された。
いや、手に取らなければ後悔する本といった方が良い。

以前にも紹介した、写真家の今森さんの著書『里山を歩こう』の第2弾。

キーワードに“里山”を据えながら、ほぼ全編が、琵琶湖や琵琶湖に流れ込む河川、そして、それらに関わる人々の暮らしで埋め尽くされている。
そもそも、標題に“里山”をうたいながら、表紙写真が“里山”ではない。
なんと勇気のある構成だろうか。
それでいて、きちんと“里山”の本になっている。

“里山”を考えるとき、周辺環境を視野に入れることがいかに重要であるのか。そして、そうした姿勢が、いかに深い楽しみを与えてくれるのか。
そういったことを、やわらかな物腰で伝えてくれる良書である。

「里山は、参加型の自然です。作物をつくったり、山菜を採ったり、魚を食べたり、人々の暮らしが、里山の自然を守っていきます。(本書より)」

なんと、真っ直ぐで、説得力のある言葉だろうか。
川場村での森林(やま)づくりに関わる仲間達に読んで欲しい一冊だ。

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森林づくりお薦めの新書2008」カテゴリの記事

コメント

ぶの字さん

はじめまして!
ご訪問&コメント、感謝申し上げます。

このブログは、“川場村”という小さな山村の、しかも森林(やま)に関係することしか記事にしないという偏狭なものですが、お楽しみいただければ幸いです。

こちらにもリンクを張らせていただきますね!

投稿: くま | 2008年10月30日 (木) 10時23分

はじめまして!

六年前に重度障害でベッドの住人になったものでがんす
渓流釣りが趣味だったもので ずーと(だらだら四年)くまの旦那やgakuの旦那のような 森のどうぶつや植物を扱ったブログをさがしてたでがんす

今とても森に里山にわくわくっす
事後報告になってしまいましたが ブックマークいただいて行って 探検にこさせていただくでがんす。。。

投稿: ぶの字 | 2008年10月30日 (木) 09時32分

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