大鎌
大きな鎌だから“大鎌”とも、立って使うから“立ち鎌”ともよばれる。
林業の現場に動力付きの刈払機が登場するまでは、森林(やま)仕事に欠かせない重要な道具だった。
主に、下刈りの道具だが、立木の伐採の時も足場を整地するために使ったし、道普請などにも威力を発揮した。
下刈りは、さほどの習熟を要しない作業だ。子どもでも手伝うことができたので、子どもも大鎌を使い、大鎌で刃研ぎに入門した。
鉈など、他の刃物に較べると、それほど繊細な道具ではないため、刃物を研ぐ絶好の練習にもなったのだ。
私たちの森林(やま)づくりでは、極力、動力の付かない“手道具”で作業を行うようにしている。
動力付き機械の危険度が極めて高いこともその理由の一つだが、身体に作業を染みこませるためには手道具を使ったときに始めて感じる手応えを意識することが有効だからでもある。
私たちの森林(やま)づくりのために新調した大鎌も、随分と貫禄が出てきた。
現役の道具特有の地金の光りや、飴色になった口金や柄材。
使っては研ぎ、研いでは使い続けてきた。
これからも、私たちの森林づくりに欠かすことのできない大切な手道具だ。
20080928 大鎌(後山)
NIKON D300 70-300
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