今年最後のリンゴの収穫
川場のリンゴ農家は、たいてい様々な品種のリンゴの生産を手がけている。
消費者の多様なニーズに応えることと、収穫時期の異なる品種を揃えることで生産期間を長く保ち、摘花や摘果の時期をずらすことで労働の分散を図る効果もある。
9月に入ると、“つがる”や“さんさ”といった品種の収穫が始まり、次いで9月末頃からは“あかぎ”、10月の中旬になると“陽光”、11月中旬からは“新世界”や新品種の“ぐんま名月”、そして11月下旬からはリンゴシーズンの最後を飾るのがリンゴの王様とも呼ばれる“ふじ”の収穫だ。
野山を彩る花が少なくなるのと入れ替わりに、川場はリンゴの赤に染まる。
主食の米づくりを減じて、リンゴ栽培を始めた頃、「米をつくらない農家は非国民だ」とまでいわれたという話も聞いたことがある。
けれど、過疎に悩んでいたこの村に一筋の光明をもたらしたのは、間違いなくリンゴの生産であった。
リンゴの木のオーナー制度である“レンタアップル”など、観光と農業を融合させた経営戦略とも相俟って、リンゴ栽培は、リンゴ生産以上の成果をあげてきた。
酸味と甘みのバランスが良く、日保ちの良い“ふじ”の収穫が終わると、川場に本格的な冬が訪れる。
20081129 “ふじ”の収穫(中野地区)
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コメント
かわばっ子さん
こんばんは!
コメントありがとうございます!
そうですか!
郷土学習とか地元学とかいう取り組みでしょうか。
とてもいい取り組みですね!
発表を拝見したかったです。
私も、いろいろな角度からの情報発信をしていきたいと思っています。
そのためには、まず自分が勉強です!
投稿: くま | 2008年12月10日 (水) 21時55分
先日、小学三年生の総合の授業の発表会がありました。
川場のりんご栽培の事を、色々な角度から調べた発表で、とても良く調べまとまっていました。
川場で最初にりんご栽培を始めた方
どこの地区に何軒栽培農家があるか
樹齢70年の木がある etc
とっても、わかりやすく勉強になりました。
子供たちには、色々な角度から川場をもっと知ってもらいたいですね!(自分もですが・・・)
投稿: かわばっ子 | 2008年12月10日 (水) 20時56分