カテゴリー「その他諸々2008」の48件の記事

2008年7月17日 (木)

田んぼの見回り

20080717suidenntokamo

7月も中旬に入り、水田の稲も成長を早めている。
目に鮮やかで、それでいてやさしい緑が気持ちを穏やかなものにしてくれる。

風が稲を揺らし、田が水面の波のようにそよぎ、うねる。
そんな様子にしばし見入っていると、不審者の来訪を警戒するように一羽のカルガモが飛来した。

私のことを一瞥すると、稲の育ち具合を確認するように、田を見ながら畔を歩き始めた。

森林の育んだ滋味豊かな水が田を潤している。

20080713 田んぼを見回るカルガモ(川場湯原地区)
NIKON D80 70-300

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2008年7月 5日 (土)

ヤマカガシ

20080705yamakagasi

草むらからひょっこりと顔を出しているのは、まだ若いヤマカガシ。

オリーブカーキの地色に薄黄、黒、朱の三色で彩りを添えて、シックなお洒落を楽しんでいるようなヘビだ。

小魚なども補食するが、主な食料はカエル。
ヘビというとネズミを食べるものというイメージがあるが、本種はネズミは食べない。
他のヘビはヒキガエルを嫌い、ほとんど捕食することはないが、ヤマカガシはそんなヒキガエルまで食べてしまう。

田んぼの傍に多いことから、日本人には馴染み深いヘビなのだが、1972年に中学生が亡くなる事故が起きるまでは無毒のヘビだと思われていた。
マムシなど、多くの毒蛇は前歯から毒を出すが、本種は奥歯の根元に毒を出す腺があるため、咬まれても滅多には毒牙にかからないためだ。
咬まれて毒を注入されても、激しい痛みも腫れも起こらないが、20-30分後ぐらいから、血液の中で化学反応が起こり、血小板が分解されていく。そのため、全身の血液が凝固能力を失ってしまい、全身に及ぶ皮下出血、歯茎からの出血、内臓出血、腎機能障害、血便、血尿などが起こり、最悪の場合は脳内出血が起こる。
一説には、その毒の強さはハブの10倍ともいわれるほどだ。

奥歯の毒腺の他にも、頸部にも別の毒腺をもっており、この毒が目にはいると失明する危険もあるという。

元来おとなしいヘビなので、神経質になる必要は全くないが、森林づくりには、こんなおっかない仲間もいることを憶えておいて欲しい。

20080619 ヤマカガシ(川場湯原地区)
NIKON D300 105MICRO

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2008年7月 3日 (木)

のり弁

20080702noribenn

今の時代、日本にこんなものが他にあるだろうか?

ご飯の上に醤油が染みこんだおかかを敷き詰め、その上には香り高い海苔が敷しいてある。名前のままならここまでで充分なのに、そのまた上には、白身魚のフライにちくわの天麩羅、鶏の唐揚げにきんぴらゴボウ。まだまだ終わらず、ほうれん草のおひたしにお新香。

こんなに慎ましいものがあるだろうか。
これだけ乗って“のり弁”だ。
そしてさらに凄いのは、ちゃんと“のり弁”なところだ。

ありもしないこと、できもしないこと、中身を知られたら困ることを、過剰な広告や包装でくるみこんで誤魔化すことが普通になっているわが国で、こんなに潔い名前が付いた商品は他にない。

森林(やま)づくりも、こんなふうにありたいものだ。

20080702 のり弁
RICOH GR DIGITALⅡ

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2008年6月26日 (木)

木イチゴの季節

20080626momijiitigo

川場に木イチゴのシーズンがやってきた。

これからのシーズンは、何種類もの木イチゴが、重なり合いながらも少しずつその最盛期をずらして実を稔らせてゆく。

甘みの強いもの、酸味が勝つもの、味が濃いもの、薄いものと様々なバリエーションを楽しめる。

木イチゴの仲間は、植物学的にはバラ科に分類される。
なるほど棘をもつものが多いので、森林(やま)歩きの際にはいささか厄介者だ。
特に実のなるシーズン以外は山中で目立たず難儀するが、これからしばらくの季節は赤や橙色の実がその存在を告げてくれる。

木イチゴのシーズンは、森林の下刈りのシーズンでもある。
合羽に水筒、昼の弁当や着替えをもち、大きな鎌を携えて一心不乱に草刈りをしたあとの宿への帰り道、林道沿いで見つけた木イチゴを頬張るのも森林づくりの楽しみの一つだ。

冒頭の一行を書いたときに、思い出したことがある。
中学生の頃、英語の時間に“Sprig has come.”を訳すように言われ、元気よく「バネがとんできた!」と答えて、教員と同級生達から大爆笑されたことだ・・・・
英語に苦手意識を持ってしまったのはあれからかもしれない。
“The berry season has come.”だったらきっと間違えなかったのに。

20080619 モミジイチゴ(友好の森)
NIKON D300 105MICRO

※木イチゴ狩りに最適な一冊、『ベリーハンドブック』もご覧下さい。

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2008年6月19日 (木)

TiA☆Tree明日オープン!

20080619tiatree

明日、6月20日は“Orchard&Cafe TiA☆Tree”さんのオープンです!
川場湯原の別所地区に心休まるお店ができました。

私たちの森林づくりの仲間でもあるマスターが“やまづくりプレート”というスペシャルメニューも用意してくれました!

森林(やま)づくりの帰り道、一息つきに立ち寄りたいお店です。

※店内の様子はこちらからどうぞ。

20080619 TiA☆Treeオープン
GR DIGITALⅡ

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2008年6月18日 (水)

●岩手宮城内陸地震(3)

岩手宮城内陸地震について、森林に関係するニュースが入り始めた。

林野庁によれば、6/17現在で、林地崩壊が70カ所(国有林22カ所、民有林48カ所)、治山施設被害が2カ所(民有林)、林道被害が226カ所(国有林83カ所、民有林143カ所)などとなっており、総被害額は323億円と推定されている(日本林業調査会のHPより)。

東北地方の林業関係者にとっては、長引く林業不況(人災)のなかで蓄積されたダメージに追い打ちをかけられたことになる。
林業関係者達は、伐期(収穫期)を迎えたスギ一本の価格が、大根一本の価格より低いような状況の中でも「森林(やま)は将来世代からの預かりもの」だといって、必死に経営を続けてきた。
今回の震災が彼らに重くのしかかることになる。
長年にわたって育ててきた森林(やま)が一瞬にして灰燼に帰し、林道が崩壊したことで現場の確認すらままならない。

林業関係者達は経営意欲を持ち続けることが出来るだろうか。
林野庁でも、16日付けで災害対策本部を設置、東北森林管理局にも同本部を置き、ヘリなどを使った現地調査を急いでいる(同上HP)とのことだが、篤いケアーを期待したい。

森林を護るためには、人を、山村を護ることが重要だ。

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2008年6月17日 (火)

●岩手宮城内陸地震

宮城県で活発な活動を続けている“くりこま高原自然学校(代表:佐々木豊志さん)”は、今回の大地震の震源地に所在している。

この自然学校は、自然体験や地域学習、不登校の子どものケアー、そしてそれら活動の指導者育成など、豊かな自然をフル活用して大変充実した実践を展開してきた。

今回の地震でどのような被害を受けているのか心配していた。
関係者に死傷者はなくとりあえず胸をなで下ろしたが、それでも自然学校の存亡に関わるほどの大きなダメージを受けているようだ。
この施設の代表を務める佐々木豊志さんのブログでは、被災から今日に至るまでの生々しい報告が発信され続けている。

私たちの森林(やま)づくり活動でも、同様の災害にみまわれる可能性を覚悟しておく必要があろう。

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2008年6月15日 (日)

●ブログの効用

このブログを始めたおかげで、それまでには接点の無かった方々と知り合うことができました。

写真家の飯田裕子さんもそのお一人です。

飯田さんは世界中を飛び回りながら、静かで暖かい視線で写真を撮っていらっしゃいます。

わが川場村も飯田さんのフィールドのお一つです。
飯田さんの作品は、世田谷区民健康村のホームページでも拝見することができますし、村内中野地区の“宮田果樹園”さんの土蔵を活用した“蔵ギャラリー”でも写真展が開催されていましたのでご覧になった方も多いのではないでしょうか。
飯田さんご自身のホームページでも川場村の魅力を伝えていただいています。

様々な方々との出会いが、川場の森林(やま)づくりをさらに楽しく、さらに充実したもへと育ててくれます。
こうした縁を、これからも繋げていきたいものです。

飯田さんにご快諾いただき、このブログにも飯田さんのホームページへのリンクを張らせていただきました。
是非ご覧下さい!

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2008年6月14日 (土)

●東北で大地震

本日(6/14)8時43分、岩手県・宮城県を中心とする大きな地震が発生した。
マグニチュードは7.2と推定され、被災中心地の震度は6強と、死者・行方不明者も複数出る大変強い地震であった。
この記事を書いている時点でも余震が続いている。
被災された方々のご苦労・ご心痛は計り知れないものだろう。

朝日新聞社によると、宮城県の「国立花山青少年自然の家」も被害に遭っており、幹線道路から施設に向かう取り付け道路が複数個所陥没して通れなくなっているという。
この施設には、石巻市や登米市、塩釜市の小学5年生ら200人と引率の教員らが宿泊していたが、建物前の広場に緊急用のテントを張り待機を余儀なくされているようだ。
同施設の所長によると、電気や水が使えなくなっており、非常用の電源を使っているが、いつ回復するかは分からないという。体に感じる余震は数え切れないほど起きている。沢の水を濾過する機械も動かず、食事も提供できない状態にあるようだ。
けが人等は出ていないことが不幸中の幸いである。

私たちの森林づくりも、遠来の方々を迎えて実施している。
本日のこの震災を対岸の火事と思わずに見つめ、今後の教訓としなくてはならない。

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2008年6月12日 (木)

★兄弟ブログ★

兄弟ブログが誕生しました!

その名も“川場通信社”!

川場村内の特派員達が新鮮な川場情報をお届けします!

このブログがお新香なら、“川場通信社”はシャキシャキのサラダです!

是非ご訪問下さい!

“川場通信社” ←ここから入れます !

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2008年6月 7日 (土)

☆1年!!☆

20080607hoonoki

川場のこと、森林(やま)づくりのことを少しでもお伝えできればと思って始めたこのブログが一年間経ちました。

この間、250程の記事をお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
少しでも、川場を、森林を楽しんでいただけたでしょうか?

この一年間に約2万件のアクセスを戴きましたが、そのうちのお一人でも「川場に行きたい!」「森林づくりに参加したい!」と思っていただける方がいらっしゃったとすれば、それだけでもブログを開設したかいがあったと思います。

まだまだお知らせしたい川場があります。
まだまだお伝えしたい森林の横顔があります。

もう少しお付き合いいただければ幸いです!

20080511 雨に濡れるホオノキの若葉(ヒロイド原)
NIKON D300 105MICRO

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2008年5月30日 (金)

川場行

20080530kawabakou

東京・横浜方面から川場村を目指して車を走らせると、目に映る景色の変化が面白い。

川幅・地形・人家・田畑・・・様々なものが刻々と姿を変える。
東京から他の地域に出かけるのと違って、シンプルな移動であることも、変化の理由などについての理解を進め、興味をもちやすい要因となっている。

東京から川場へは、ひたすら北上。ひたすら標高アップ。
植生分布の水平分布と垂直分布を体感できる。

20080515 関越高速
RICOH GR DIGITALⅡ

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2008年5月21日 (水)

上州武尊山

20080521hotakayama

5月15日、それまで続いた雨模様の肌寒い日が嘘のように感じられる五月晴れの一日となった。

川場村は、武尊山の南麓に張り付くように村域を広げている。
そのため、武尊山を見上げると北方向を向くことになり、なかなかその美しい山肌を見ることができない。
「川場の人間は綺麗な武尊を撮れないんだ」という話を、地元の写真クラブのメンバーから聞いたこともある。

けれどもこの日は武尊山が実に綺麗にそびえていた。

この日までの一週間ほどで一気に進んだ新緑の芽生えと、山頂付近の雪の白さのコントラストに目を奪われた。

20080515 上州武尊山(沼田市と生品地区の境界付近からの眺望)
NIKON D80 70-300

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2008年5月19日 (月)

『里山の一日』

20080519satoyamanoitiniti_4

昨年末に、写真家の今森さんの『里山を歩こう』という著書を紹介した。
この全4巻のシリーズも、琵琶湖畔に居を構え、人と自然が織りなす“里山”をやわらかい目線で見つめる今森さんならではの著作である。

写真家が依頼を受けて取材をするのでは、決して切りとることができないであろう里山の日常が、静かで深い文章とやわらかく温かい写真によって綴られている。

珍しい物を並べた見せ物的なものでもなく、感動的な情景を並べ立てた芸術作品でもなく、ごく当たり前の里山を素直に、正直に表現できる姿勢と力量には感服するばかりだ。

川場を舞台に、こうした著作を世に出したいと思う。

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2008年5月16日 (金)

ツチグリ

20080516tutiguri

川場スキー場近くの広葉樹林の中で“パフパフ”を見つけた。
星形に開いた座布団の上の玉を指で押すと、“ぱふぅ”と褐色の煙が吹き出すので、子どもの頃から“パフパフ”と呼んできた。

“パフパフ”は、標準和名を“ツチグリ(土栗)”というキノコの一種だ。
まさに、土の上に栗が置いてあるようで言い得て妙である。
英語圏では“Barometer Earthstar”という。
“Earthstar”は“地上の星”とでも訳せばよいだろうか、その形を表している。
“Barometer”は“バロメーター(指標)”である。
何のバロメーターかというと、湿度のバロメーターなのだ。
星形の外殻が、湿度の高いときには開き、湿度の低いときには閉じる仕組みになっている。
指で押すと吹き出す煙の正体は、このキノコの胞子で、湿度が高いときに放出されないと成長を続けることができないので、外殻が胞子の放出時期をコントロールしていることになる。
空気中の湿度が高まり、外殻が開き、さらに雨滴に叩かれることによって勢いよく胞子が噴出する。

東南アジアなどでは食用にも供されるようだが、日本では食用には用いない。

20080510 ツチグリ(川場スキー場近くで)
NIKON D300 105MICRO

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2008年5月 7日 (水)

★11ヶ月!★

20080507amagaeru

おかげさまで、ブログ開設11ヶ月の日を迎えました!

相変わらずの脈絡のない更新で、花ばっかり続いたり、本ばっかり続いたり・・・
もっとバランスのいい更新ができればよいのですが・・・

それにしても、4月にはいると開花のラッシュであれも紹介したい、これもお知らせしたいと気ばかりが焦りますが、写真を撮り忘れていたり、写真があってもピンボケでとてもお見せできる状態ではなかったりと、なかなか難しいものです。

そろそろ川場村では虫たちの活動も本格化しますので、また色々な記事をアップさせていただこうかと思っています!

写真は4月23日のヒロイド原で出逢ったアマガエル。
アマガエルというと綺麗な緑色を思い浮かべますが、森林の中ではこのような見事な保護色に身を包んでいます。
また、アマガエルは樹上性の高いカエルで、樹木の高いところでお目にかかったりもします。
このときは、水場からは数百メートルも離れた場所で出逢いましたが、ぴょっこらぴょっこら遠出をしてきたようです。

今月は、5月10日~11日に、“友好の森ナビゲーター”という資格を認定する講習会のために川場へ出かけます。

20080423 保護色のアマガエル(ヒロイド原)
NIKON D300 105MICRO

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2008年5月 3日 (土)

かわず合戦

20080503kawazugassenn1

春のある晩に、辺り一帯に住むヒキガエルが池に集まってくる。
冬眠から覚めたばかりの彼らは、パートナーを見つけて産卵をするのだ。
“かわず合戦”という。

オスはやっと射止めたメスを逃がさないために、前足に突起をもっていて、その突起でメスの背中をしっかりと抱く。
このときのオスのヒキガエルは動くものなら何でも抱きつくのだが、上手くしたもので、オスがオスに抱きついた場合は、抱きつかれたオスが特有の鳴き声を発する。すると、抱きついたほうのオスは間違いに気づいて手を弛める。
かなりの力を込めているようで、他の種類のカエルなどが紛れ込むと、メスと間違われて抱きつかれ絞め殺されてしまうことすらある。

写真は4月23日のヒロイド原。
おそらく前の晩が、かわず合戦の晩だったのだろう。
何組かのペアーがまだ池に残っていた。

きちんとした記録をとっていないので感覚にすぎないが、やはり例年よりも10日ほど早いように思う。

20080503kawazugassenn2

20080423 かわず合戦(ヒロイド原)
NIKON D80 70-300

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陽春

20080503tukusi

ほんの十日ほど前までは、村内のあちこちでこんな風景を目にすることができた。

昨年の12月はほとんど雪がなかったと思えば、年が明けるや一転して大雪に見舞われ、4月に入っても20cmもの積雪があり、かと思うと例年よりも1週間も早くリンゴの開花。

ちょっとおかしな季節の変化が深刻な異常の兆しでなければいいのだが。

3月と4月に植えたコナラやクヌギも、何とか根付いたようだし、もうすぐ下刈りの季節がやってくる。

20080423 土筆(谷地地区) 
NIKON D80 70-300

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2008年4月25日 (金)

花粉症についてちょっと

20080425sugiukahunn_2

私の身の回りにも花粉症の人がずいぶん多くいる。
幸い私は免れているが、見ているだけで気の毒になる。

様々な植物の花粉が花粉症の原因物質(アレルゲン)となっているようで、人によっては1年のうちのごく僅かな期間しかスッキリしないという。

なかでも、スギは悪名高い。
戦後の拡大造林期に、造林不適地にまで植林を行ったことも原因として指摘されている。
都市の汚れた大気との複合汚染であるともいわれている。

スギは、授粉する量を遥かに上回る量の花粉をつけるので、授粉することができなかった花粉が多く飛散する。
飛散後、着地したのが土の上であれば、土に絡まるように捉えられ、その後は様々な生物の働きで分解されるが、アスファルト舗装された道路と鉄筋コンクリートのビルディングに囲まれた都市空間に飛散した花粉は、地面に留まること無しに再度飛散する。
しかも、自動車のタイヤなどによって粉砕され、微細な粒子になっているのでさらに被害が増すのだそうだ、

川場村では、そろそろ終盤に近づきつつあるが、スギの雄花が花粉を飛ばしている。

1年間に一人当たり7000~8000万立米もの木材を利用する日本人にとって、スギはなくてはならない樹木である。
これまでに、このブログで紹介した『杉のきた道』『桶屋の挑戦』などの書籍にも力強く描かれるように、単に物的な利用ばかりではなく、わが国の文化形成にも大きな役割を演じてきた。

花粉症・・・悪役はスギなのだろうか?
人災にも思えるのだが?

写真はスギ花粉の電子顕微鏡写真。
これが鼻粘膜に付着することでアレルギー反応を引き起こす。
花粉自体に有毒物質が含まれているのではなく、人体自身が引き起こすアレルギー反応が花粉症であることも知っておきたい。

20080425 スギ花粉
※写真提供:東京農業大学電子顕微鏡室

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2008年4月22日 (火)

フクロウのペリット

20080422peritto

ヒロイド原にフクロウのペリットが落ちていた。
フクロウは餌となる小動物を丸呑みして、消化しきれない骨や毛の固まりを吐き出す。
この吐き出された固まりをペリットという。

写真のペリットはよく見ると、ネズミのものらしい毛の固まりの中に、小さな骨や齧歯類(ネズミの仲間)の門歯なども見える。

フクロウは夜行性であるうえに、音もなく飛翔するので、その姿を直に目にすることは難しいが、このペリットのような痕跡から生息を確認することができる。

フクロウのような肉食種が存在するということは、ネズミなどの小動物の生息も同時に意味する。

20080409 フクロウのペリット(ヒロイド原)
NIKON D300 105MICRO

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2008年4月 7日 (月)

★10ヶ月!★

20080407hodaba

拙い写真と文章でお届けしてきたこのブログも10ヶ月目を迎えることができました!
川場の魅力を、果たしてどのくらいお届けできたのか、はなはだ不安ですが、何とか続けることができました。
お忙しい中にもかかわらず、このページをお訪ね下さったり、コメントを頂戴したりした皆さんのおかげです。
本当にありがとうございます!
そしてこれからもどうぞよろしくお願いします!!

写真は、3月22日に撮影した、友好の森内のシイタケのホダ場の様子です。
この日には、既に小指の先程の小さなシイタケが顔を覗かせ始めていました。
いよいよ、美味しい春シイタケを味わうことができそうです!

今月は、9日~10日にかけて、大学生を連れて川場の森林(やま)に出かけてきます。
昨年のこのころは、ベニシジミという小さな蝶が舞い始めていました。
何種類ものスミレが花を咲かせ始めてもいました。
今年も、川場の春を楽しんできたいと思っています。

20080322 シイタケのホダ場
NIKON D300 TAMRON18-250

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2008年4月 4日 (金)

ホオジロ

20080403hoojiro

先日紹介したシジュウカラヤマガラは、比較的藪のようなところを好む小鳥で、木々の小枝の間を鳴き交わしながら飛び回っていることが多い。
それに対してこのホオジロは、農地や草原などの開けた土地を好む小鳥だ。

開けた土地の高い木のてっぺんで高鳴きといわれるさえずりを聞かせてくれる。
特徴あるそのさえずりは、“一筆啓上仕り候”とか“源平ツツジ白ツツジ”などと聞き為されて古くから親しまれてきた。

友好の森では一年を通してホオジロに出逢うことができるが、草原性の環境と森林性の環境が共に配置されているからだろう。
一面鬱蒼とした森林ばかりではなく、草原や湿原あり、広葉樹林に針葉樹林と多彩な環境がモザイク状に配されることで豊かな生物相が生まれる。

20080323 囀るホオジロの雄(ヒロイド原)
NIKON D300 70-300

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2008年4月 1日 (火)

コナラの冬芽

20080401konaranohuyume

3月23日のカブトの森。
あたりには春の気配がだいぶん濃厚に漂いはじめていた。
様々な植物の新芽が目に鮮やかだったし、いろいろな虫もちらほらと飛び交いはじめていた。
けれど、カブトの森の優占樹木になっているコナラは未だ堅い冬芽のままだった。
近づいてよく見ると、鱗片状の模様が美しい。
この芽がほどけて新葉が展開しはじめると、カブトの森は一気に賑やかになっていく。

今日、4月1日の川場は大雪で、30cmもの積雪があったようだ。

20080323 コナラの冬芽(ヒロイド原・カブトの森)
NIKON D300 28-200

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2008年3月31日 (月)

うんち!

20080331unnti

森林の中を注意ぶかく歩いていると、様々な動物の糞を見つけることができる。
雪のふる直前におとされた糞などは、雪が消えてから原形のままひょっこりと顔を出すこともあるが、多くはシデムシやセンチコガネなどの“糞虫”と呼ばれる虫によって速やかに分解される。
分解された糞は、また別の様々な生き物たちによってさらに分解され、土となり、森林を育む礎となる。

友好の森には、様々な野生の哺乳動物が生息しているが、彼らは総じて臆病なうえに人間ほど感覚が鈍くないので、人間が彼らの存在に気づく前に音もなく姿を隠してしまうことが多い。

この写真はカモシカの糞だが、私が20年間近く川場に通う間にカモシカの姿を見たのはほんの4、5回にすぎない。
しかし、彼らの糞ならば森林に入るたびに目にすることができる。

野生動物が多様に生息する森林(やま)を守り育てることが大切だ。
森林づくりの進み具合を知るためにも、こうしたフィールドサインを見逃さないことが重要だ。

20080322 ニホンカモシカの糞(友好の森)
NIKON D80 105MICRO

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2008年3月27日 (木)

ヤマガラ

20080327yamagara

この一枚も、先日アップしたシジュウカラと同じ時に、同じ場所からの撮影。

パリパリと樹皮を剥ぐような音がしたと思ったら、続いてカツーン、カツーンと何かを立木に打ち付けるような音がしてきた。

はじめはキツツキの仲間かと思ったが、どうも少し違うようだ。
何だろうと思って目を凝らしたが、正体がつかめない。

しばらくすると直ぐ目の前の枯れ木から同じ音がしてきた。
音の正体はヤマガラだった。
枯れ木を剥ぎながら、中にいる虫を探しているのだろうか。しきりに枯れ木をつついている。見つけた虫を叩きつけて殺すのか、あるいは何か固い殻でも割っていたのだろうか。
頭を強く振りながら、嘴でくわえた何かを枯れ木に打ち据えていた。
くわえたものまでは判別できなかったが、このヤマガラは、しばらくの間同じ動作を繰り返していた。

20080322 ヤマガラ(中野地区)
NIKON D80 70-300 ※トリミング

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2008年3月24日 (月)

シジュウカラ

20080324sijuukara

3月22日の朝、友好の森の散策路を少し離れた森の中で、少しの間息を潜めていた。
ここは一昨年にツキノワグマにお目にかかることができたポイントだ。
散策路から離れているために、野生の生き物たちも安心するのか、様々な生き物と出逢うことができる。

この日も5分間程静かにしていると、カラの混群が訪れ、シジュウカラやエナガ、ヤマガラなどが辺りを飛び交いはじめた。

胸のネクタイに見とれていると、背後でサクサクと枯れ葉の上を何かが歩く音がした。
そっとふり返ると、ふさふさとした冬毛に身を包んだリスが近づいてきていた。
残念ながらカメラにおさめることはできなかったが、愛くるしい姿に心和むひとときを過ごすことができた。

様々な生きものたちが暮らす森林づくりを進めていきたい。

20080322 シジュウカラ(中野地区)
NIKON D80 70-300 ※トリミング

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2008年3月14日 (金)

『集めて楽しむ 昆虫コレクション』

20080314atumetetanosimukonntyuuko_4

安田守:『集めて楽しむ昆虫コレクション (森の休日 5) 』、山と渓谷社、(2008年初版)

またまた面白い本が出た。

本書は、山と渓谷社が“森の休日”シリーズとして刊行する第5巻である。

虫のハサミだけをクローズアップしたページがあるかと思えば、一匹のナナフシモドキが一生涯にした糞をずらーと並べたページあり(何とその数5094粒!)、虫のタマゴだけのページもあり、虫好きばかりではなく、虫を毛嫌いしていた人までも虫好きに変えてしまうパワーを持った一冊だ。

文と写真を担当した安田守氏は、信州に住み、その日常生活の中で出逢う自然の不思議をホームページにアップし続けていらっしゃる。
本書と併せて氏のホームページを拝見すると、本書が世に出される過程をかいま見れるようで、一層興味が湧く。

森林(やま)を人間がつくるなんて思い上がってはいけない。
多くの生きものたちの合作として森林はある。
われわれができることといえば、それらを邪魔しないこと、そしてもう一歩進むことができるとすれば、様々な生きものたちのお手伝いを少しだけすることだろう。
そして、そのためにはまず、彼らの存在をきちんと認識することだろうし、さらに、そのためには彼らの姿や暮らしぶりを楽しむことが一番の近道だ。

森林(やま)づくりを進めるうえで、大いなる味方となってくれる一冊だ。

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2008年3月11日 (火)

森の学校

20080311morinogakkou

先に紹介した“森の村”と対になって並んでいるのが、この“森の学校”だ。
“森の村”が世田谷区の施設であるのに対して、こちらは川場村の施設だ。

この“森の学校”では川場村の自然や文化に関する常設展示がなされているほか、クラフトを楽しんだり、各種の講座を開催する教室となったりもする。

先月末に実施したチェーンソーの安全講習会の座学もこの施設を利用した。

私たちの森林(やま)づくりを進めるうえで、こうした施設の充実はとても大きな力となっている。

20080223 森の学校
NIKON D300 SIGMA10-20

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森の村

20080311morinomura

川場村と世田谷区の交流拠点である“なかのビレジ”に併設された施設として“森の村”がある。

この施設は森林に関わる様々な活動の足場として建設された。
“友好の森”のほぼ中央に位置する宿泊施設である。

この施設は、世田谷区が林野庁の補助を受けて建設されたのだが、森林も林業もない都会の自治体が林野庁の補助を受けるのは初めてのことだったそうだ。

過疎化・高齢化が進む農山村では、森林の保護や管理に充分な予算を計上することも労働力を割くことも困難になっている。
そうした中で、川場村は全国に先駆けて都市との交流関係を構築し、都市住民の手もかりながら森林(やま)づくり、そして地域振興を進めてきた。
そうした実績が認められて、森林を守り育てるための予算が世田谷区に交付された。
これは極めて画期的な出来事であったということができると思う。

農山村の住民が都市住民と協働しながら、自然と地域社会を守っていくことに対する具体的な行動を国が起こしたと評価することができる。

これからも多くの人々に利用して欲しい施設である。

※宿泊のご希望等のお問い合わせは“世田谷区民健康村”までお願いします!

20080223 雪景色の中の“森の村”
NIKON D300 SIGMA10-20

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2008年3月 7日 (金)

★9ヶ月!★

20080307hyoutyuu

ブログ開設9ヶ月目に突入です!
皆さん本当にありがとうございます!!

なんと、ここまでに13,000件近いアクセスを戴きました!
恐ろしいことですね。
専門書籍などは3,000冊売れれば大ベストセラーといわれています。
そんなことから考えると、こんなに沢山の方に向けて写真や文章をお伝えしてきたかと思うと冷や汗が出てきます。

私の大学時代の恩師から、とても大切なことを言っていただいたことを思い出しました。
「人間の身体からでるものは、鼻くそだってウンチだって汚いだろ。脳みそだって身体の一部なんだから、脳みそから出てくる思いや考えだって汚い物なんだよ。いい気になって垂れ流すのは迷惑だぞ。」
忘れないようにしなければいけない戒めです。

せめて、良い堆肥になるようにしなければなりません。

今月は、22日~23日で森林(やま)づくり塾の養成教室と体験教室の同時開催です!

20080210 雪のヒロイド原
NIKON D300 70-300

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2008年2月29日 (金)

お猿!

20080229saru

川場湯原地区と木賊地区が接するあたりで今年初めて猿に遭うことができた。

1月4日に、このブログでも猿の話を書いたが、その時には未だ遭うことができずに古い写真を使った。今回はオンタイムの写真だ。

この日は30~40頭、いや50頭近くはいただろうか。
猿の存在に気づいたときには4~5頭程度かと思ったのだが、物陰から静かに見ていると次々に現れては雪の斜面を登り、視界から消えていった。

先日、埼玉県の秩父地域で林業を営む方とお話をする機会に恵まれたが、その時に面白い話を聞いた。

秩父も、農山村の例に漏れず、役場のサイレンが昼時を告げる。
サイレンが鳴ると、住民達は畑仕事や山仕事の手を休めて家に入り昼食を摂るのだが、実はこのサイレンが猿にとっても合図になってしまったというのだ。
あのサイレンが鳴ると、おっかない人間どもが家に入って畑にいなくなるということを学習してしまったらしい。
サイレンが鳴ると、人は家に入り、猿は山から畑へと出てきて、顔を合わせることなく共に食事の時間を楽しむようになったという。
しかも、サイレンが鳴るまでは家に人間がいないことまで彼らにバレてしまい、人間が昼食を摂ろうと家に入ると、猿が炬燵に入ってテレビを見ながら蜜柑を食べていたとか、冷蔵庫を開けて献立を考えていたとか・・・そこまで行くとさすがに眉唾だが、ともかく家にまで侵入してくることは確からしい。

野生動物と人間との共存は、是非実現しなくてはならない重要な課題だ。
野生動物が豊かな森林づくりを目指したい。
しかし、動物が豊富になると、人間との軋轢も増える。
このジレンマを解消する方策を考えることも森林(やま)づくりの課題だ。

20080223 猿の群れ(木賊地区)
NIKON D300 70-300

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2008年2月28日 (木)

足!

20080224ekusutoreiru

2月23日の昼頃から降り続いた雪は、翌24日になっても勢いをゆるめなかった。
地元で生活する方々にとっては迷惑なことかもしれないが、正直なところ、ワクワクしていた。
いい歳をしてみっともない話だが・・・

愛車、エクストレイルは、森林づくりの現場での頼もしい足だ。
夏のぬかるむ悪路も、冬の豪雪の中でも、結構しっかりと走り回ってくれる。
4輪駆動やABSを制御するコンピューターが賢いおかげでたいがいの道を走ってくれる。

林業の道具や装備、それと撮影機材が常時積み込んであるので、この車で出かける限りは支度に手間取ることもない。

昨年、一昨年とスタッドレスタイヤを無駄に減らしたが、今年は大いに役立ってくれている。

20080224 雪まみれのエクストレイル
NIKON D300 TAMRON18-250

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2008年2月25日 (月)

朝靄

20080224asamoya

川場村はどこに行っても画になる光景が眼前に広がるが、最近のお気に入りポイントの一つが今回の写真だ。

山裾に点在する民家と、その手前に静かに広がる畑作地。

凜とした空気の中に朝靄けむる景観が活力をくれた。

この日の昼からこの冬一番の風雪となった。

20080223 朝の景色(川場湯原地区から)
NIKON D80 TAMRON18-250

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2008年2月21日 (木)

大草鞋