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2009年2月24日 (火)

テンの不思議

20090223tenn

後山の自動撮影装置には、テンがしばしば記録される。
この写真の個体もそうした内の一枚だ。

テンは、7~8月の酷暑の季節に恋のシーズンを迎え、冬を越えて翌年の雪融け頃に2~4頭ほどの仔を産む。
テンは、“着床遅延”と呼ばれる妊娠→出産の仕組みをもつことが確認されている。
この“着床遅延”というのは、受精卵が子宮内で成長を停止して越冬期を迎え、この時期の母体の栄養状態が良ければ着床(胎盤を形成)し成長を続けるが、栄養状態が悪ければ着床せずに体外に排出される仕組みのことをいう。
この“着床遅延”は、テンを含むイタチの仲間、クマ類、そしてアザラシやカンガルーなどにも見られる。

母体の消耗を避けるための仕組みなのだろうが、仔にとっても、餌となる動植物が豊富な時期に産み落とされることは都合がいいはずだ。

このような驚くような仕組みを、どのようにして彼らが身につけたのだろうかと考えることも森林(やま)づくりの楽しみだ。

もうすぐ子連れのテンを見ることができるかもしれない。

20090117 雪の中のテン(後山)
自動撮影装置

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