ツノハシバミ
この写真を見て、花だと分かる人がどれくらいいるだろうか。
私自身、ほんの10年ほど前までは知らなかった。
鱗片状の造形は、マツやトウヒの実のようでもあるし、まして真冬の森林(やま)に花が咲いているとは思ってもみなかった。
正体は、カバノキ科のツノハシバミの花。
ツノハシバミの実は、お菓子などによく用いられるヘーゼルナッツである。
川場村では10月の終わりくらいに食べ頃を迎える。
実が成熟して落ちる以前から、次の花の準備を始めている。
昨年の10月に撮影した花の様子と較べてみていただきたい。
あの頃は、まだ薄緑色だった実が、今は紅く色づいている。
多くの植物が、厳しい冬をじんわりとやり過ごしているなかで、ツノハシバミは成長を続けている。
20090211 ツノハシバミの花穂(中野地区ヒロイド原)
NIKON D300 105MICRO
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