川場湯原の武尊神社
川場湯原地区の民家に挟まれて、小さいけれど立派なお堂が建立されている。
お堂の脇の来歴の説明によれば、1718年(享保3年)に「湯前薬師堂」として建立され、1755年(宝暦5年)に修復が施され、その後の1804年(享和4年)に現在の本殿が完成したとされている。
利根沼田地域には武尊神社が18社あり、日本武尊(やまとたけるのみこと)を御祭神とする神社は26社に及ぶのだという。
川場村内でも、ここの他にも生品地区に同名の神社がある。
おそらくは、1870年(明治3年)にその蛮行が頂点に達したと言われる「廃仏毀釈」の波の中で薬師如来を祀る薬師堂が日本武尊信仰に塗り込められたのだろう。
そうした歴史的な背景を踏まえながら、この村にどのようにして中央政府の意向が強要されたのか、そして建立の労役、費用、資材調達などがなされたのかといったことに想像を膨らませるのも、この村を、この集落を理解するのに一役買うはずだ。
20090130 武尊神社(川場湯原地区)
NIKON D300 28-200
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