子育慈母観音
春の気配が漂い始めた川場村をゆっくり巡ることができた。
川場湯原地区の入口に乳飲み子を抱く一体の石仏がある。
桜の木の下にとても穏やかな時間が流れていた。
その表情や、ヴェールをかぶった様子から、この地の隠れキリシタンが安置したマリア像ではないかとも推測されている。
この子育慈母観音のすぐ脇には、“足踏道祖神”と名付けられた双体像がある。
互いの足を踏み、手を結びあった男女が微笑んでいる。
1747年の建立と伝えられているので、250年以上も村人たちを守り、村人たちに守られてきたことになる。
やわらかで、それでいて凜とした空気が心を浄化してくれるようだった。
20090315 子育慈母観音と足踏道祖神(川場湯原地区)
NIKON D300 70-300
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コメント
Berryさん!
こんばんは!
こんな素敵な時間と空間が日常だなんて羨ましい限りです!
投稿: くま | 2009年3月16日 (月) 23時26分
「村人たちを守り、守られてきた」
すごくいい表現ですね~
投稿: Berry | 2009年3月16日 (月) 23時19分