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2009年3月18日 (水)

ツキノワグマの講習会

20090318kumanokoushuukai

3月14日の土曜日に、中野地区の方々が主催した“農林業被害について考える-ツキノワグマの生態-”と題する講習会に参加してきた。

中野地区は、川場村の中でも最も人口規模の小さな地区だが、こうした講習会を独自に企画する実行力を持っているのだ。

会場となった中野地区集会所には、老若男女70名を越える参加者が集まった。
神棚が設えられた畳敷きの会場では、講師の岡輝樹さん(森林総合研究所)がユーモアを交えながらツキノワグマの生態について丁寧な講演をしてくださった。

クマは食肉目に分類され、歯や腸の形状などは肉食に適しているが、植物食を中心とした雑食を選択した動物であること。

それ故に、効率の良い消化吸収ができず、大量に食べ、大量に排泄する。
だからこそ、クマの保護は、多種多様な生物で構成される生態系の保護と同義であること。

人間への被害をもたらすクマの出現は、森林の生物多様性の低下に因るものと、廃棄農作物や家畜飼料などに因る人里への誘因の二つの要因が考えられること。

人里への大量出没の年は、異常行動を示していると考えた方が良く、むしろ出没や被害情報の少ない年にこそ、その原因究明に努めるべきであること。

等々等々。
様々なことが参考になり、様々なことが刺激になり、とても充実した一日を過ごすことができた。
そして、こんな講習会を企画することができる地区が川場村にあることが嬉しかった。

クマが住むような豊かな自然環境をほこる村だからこそ、安定した農林業生産が可能となる。
学習や観光を目的とした多くの村外者を迎える村だからこそ地域に活力がある。
そして、多くの人を惹きつける魅力は豊かな自然環境が担保している。
けれど、被害は最小限に抑えたい。
実現の余地はあるはずだ。

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