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2009年4月25日 (土)

ホトケノザ

20090425hotokenoza

ホトケノザは春の川場村を彩るシソ科の一年草。

葉の形が仏様の座る“蓮座”に見えることからこの名が付けられた。
ちなみに、春の七草の一つに算えられる同名の植物は、正式和名を“コオニタビラコ”という別種である。

わが国では、北海道を除く全国で見られる他、アジアやヨーロッパ、北アフリカなどにも自生する植物だ。

オドリコソウヒメオドリコソウなどと同じグループに分類されるだけあって、笠をかぶった踊り子のようなよく似た花をつけている。
子どもの頃に、この花を引き抜いて蜜を吸った経験を持つ方も多いのではないだろうか。

このホトケノザは、とても手の込んだ繁殖戦略をもつ植物である。
筒状になった花の基部に蜜が溜まる構造になっていて、踊り子が両手を合わせて差し出したような部分に虫が停まって、筒の底の蜜を吸おうとすると笠の内側にある花粉が虫の背中に付けられる。

さらに、実った種子はアリが好む“エライオソーム”とよばれる物質をまとっており、アリによって遠くまで運ばれ自生域を広げることができるようになっている。

こんなに小さな花の一つ一つに、驚くべき機構が盛り込まれている。
草原に腹ばいになって、小さな花を愛でながら自然の不思議にワクワクしたい。

20090405 ホトケノザ(小田川地区)
RICOH GR DIGITALⅡ

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コメント

ふじさん!

こんばんは。
種に「ご褒美」をつけて、アリに運んでもらう植物は意外と多いんですよ。
カタクリもそうだし、ムラサキケマンなんかもそういう工夫をしています。
科も、属も、種も違う植物が同じ智恵に行き着いたところなんかも興味深いですよね!

投稿: くま | 2009年4月28日 (火) 22時13分

スミレの仲間は、種に蟻のための「ご褒美」が付いていて、それが欲しさに、えっさえっさと種運びのお仕事をするんだと、幼児向け科学絵本で読んで、やるもんだなーとおもっていました。ホトケノザも同じような「仕掛け」をしているのは驚きです。一度運搬現場を見てみたいとおもって蟻を見ていますが、出くわした事はまだありません。

投稿: ふじさん | 2009年4月28日 (火) 08時57分

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