ニホンミツバチの巣に大事件
場所は内緒にしておくが、友好の森の中にニホンミツバチの巣がある。
この巣を発見してから、もう10年近くなるが、毎年毎年営巣が続けれられてきた。
同じ群が使い続けるわけはないので、環境がよほど良いのだろう。
分蜂と代替わりを繰り返しながら今に至っている。
4月5日に様子を確かめに出向くと、この巣に異変が起こっていた。
ケヤキの巨木の根元にできた洞(うろ)の中に巣はあるのだが、洞の外に巣の一部が掻き出されていたのだ。
アナグマかタヌキ、もしかしたらツキノワグマの仕業かもしれない。
これまでにも何度か、ケヤキにひっかき傷が付いていたり、洞の周りが掘られていたりしたことはあったが、堅牢な要塞が破られることはなかった。
掻き出された巣を目にしたときには“壊滅か”と心配になったが、巣穴に近づいて観ると沢山のニホンミツバチが、何事もなかったように出入りを繰り返していた。
彼女たちを襲った大事件にもめげずに元気で暮らしているようでホッとした。
20090405 掻き出されたニホンミツバチの巣(中野地区友好の森)
NIKON D300 105MICRO
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コメント
サクラソウさん
農家の方は、受粉をすすめるためにミツバチを購入するのですが、このところミツバチの価格が高騰しているばかりではなく、品薄で入手自体が困難になっています。
野生のニホンミツバチがこの事態を救ってくれるといいのですが。
そのためにも、やはり森林(やま)づくりなのです!
投稿: くま | 2009年4月12日 (日) 21時05分
営巣が毎年毎年続けられてるなんてすごいですね。
ミツバチといえば、日本でセイヨウミツバチが減少しているそうです。
この波が他の動植物にまで至らなければいいんですが・・・。
投稿: サクラソウ | 2009年4月12日 (日) 19時31分