アケビの繁殖戦略
川場村は春まっただ中。
村内のあちらこちらでアケビが満開の時期を迎えている。
アケビは、個体サイズが小さいときには雄花(写真上)しか着けず、大きく育つと雌花(写真下)を着けるようになるのだ。
同株の花粉によって授粉することを避ける上に、繁殖によって個体が消耗することを最低限に抑える工夫なのだろう。
美味しい実を秋に楽しむためには、大きく育てる必要があるということだ。
人間のためにだけではない。
テンやクマ、様々な野鳥や、虫たちのためにもアケビの大株が必要だ。
こうしたことに配慮することでも、農作物への野生鳥獣による被害なども軽減することができる。
ほんの小指の先程の小さな花にビックリするような工夫が込められている。
20090509 アケビの花(小田川地区)
RICOH GR DIGITALⅡ
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