もう一つの“猿の腰掛け”
※この記事のタイトルと本文中に“猿の腰掛け”という記載がありますが、“ヘビの腰掛け”が正しいようです。お詫びして訂正させていただきます。
写真は、サトイモ科テンナンショウ属の“ムラサキマムシグサ”。
同じテンナンショウ属に分類される植物は、川場村にも何種類も有って、私が記録したものだけでも5種類になる。
川場村特産のコンニャクととても近い植物だ。
一風変わった姿形にファンも多いが、気持ち悪がる人も少なくない。
川場村の人々は、このテンナンショウの仲間を細かく区別することはなく、“猿ヘビの腰掛け”と総称していたという話を聞いた。
花(仏炎苞)の上部の蓋のような部分の形状を猿が腰をかける椅子に見たてた名前なのだという。
一般に“サルノコシカケ”といえばキノコの仲間なのだが、面白いことだ。
このテンナンショウ仲間は、コンニャクと近いだけあって、コンニャク芋とよく似た「塊茎」とよばれる芋を着ける。
この芋をすり下ろしたり、叩いたりして布に塗り、打ち身やねんざの際に湿布薬として用いたのだという。
毒性があって食用には向かないのだが、利用価値のある植物として認識されていたことが面白い。
誰が、いつ、どのようにして、この薬効を見つけたのだろうか。
20090516 ムラサキマムシグサ(友好の森)
NIKON D300 105MICRO
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コメント
かわばマンさん
コメントありがとうございます!
そうですか!
“へびのこしかけ”ですか。
ご指摘を戴いてからWeb上でいろいろ調べてみましたが、やはり“へびのこしかけ”が正しいようですね!
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
投稿: くま | 2009年5月26日 (火) 22時26分
こんにちは!
へびの腰掛けって呼んでましたけど?
投稿: かわばマン | 2009年5月26日 (火) 17時17分