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2009年5月17日 (日)

春の妖精

20090517usubasirotyou001

しばらく夏のような日が続いたかと思っていたら、この数日は一転して肌寒いような日が続いている。

ヒロイド原を散歩していると、コゴメウツギの葉陰で一頭の蝶が躰を休めていた。

アゲハチョウの仲間の“ウスバシロチョウ”だ。
大きさは、モンシロチョウよりも一回り大きいくらい。
鱗粉が少なく、翅を透して向こうの景色がぼんやりと見える程だ。“薄羽”の名はその様子からつけられている。

1年に一度しか成虫が出現しない蝶で、川場村では4月末くらいから5月いっぱいくらいの間しかお目にかかることができない。
この時期に産み付けられた卵は、なんと8~9ヶ月もの間、卵で過ごし、翌年の2~3月になってようやく孵化する。

お日様が大好きな蝶で、気温の比較的高い時間帯に花から花へと翔びまわるが、あまり翔ぶのが上手ではなく、パタパタ、ゆらゆらと翔んでいる。

幼虫の食草は、ケシ科のムラサキケマンやヤマエンゴサクなどである。

この蝶を目にしなくなる頃、川場村は初夏を迎える。

20090517usubasirotyou002_2

20090516 ウスバシロチョウ(ヒロイド原)
NIKON D300 105MICRO

※写真右下は交尾中のウスバシロチョウ

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