ヒメクロオトシブミ
なかのビレジを出て、ヒロイド原に向かう途中の林道脇で一匹の小さな虫が目にとまった。
大きさは4~5mmほど、触角から脚の先まで光沢のある黒色、小さな頭部とボテッとしたお尻。
ヒメクロオトシブミだ。
ヒメクロオトシブミは、島嶼部を除く全国に生息する普通種で、川場村でも最もよく目にするオトシブミである。
オトシブミの仲間は、植物の葉を器用に巻いて“揺籃”と呼ばれるゆりかごをつくり幼虫を育てることで有名だが、本種は、コナラなどのブナ科の樹木をはじめバラ科やカバノキ科など、広範にわたる樹木の葉を利用する。
越冬は成虫で行うので、写真の個体も川場村の厳しい冬を乗り切った個体なのだろう。
刊行されたばかりの『オトシブミハンドブック』を持参して、オトシブミ観察ツアーに出かけるのも良さそうだ。
20090516 ヒメクロオトシブミ
RICOH GR DIGITALⅡ
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