シロバナエンレイソウ
つい先日は近縁種の“エンレイソウ”を紹介したが、こちらは“シロバナエンレイソウ”。
近縁種ではあるが別種である。
“ミヤマエンレイソウ”という別名が示すように、里ではあまり見かけない。
ユリ科の多年草で、地下茎からすくっと茎を立ち上げ、大きな葉を3枚広げると中央に1輪だけ花を着ける。
緑色の部分は萼(外花被)で、白い部分は花弁(内花被)なのだが、実に見事にデザインされている。
ちなみに“エンレイソウ”が、多雪によく適応した“日本海要素”と呼ばれるグループに分類されるのに対して、本種は表日本によく見られる“太平洋要素”である。
この日は、すぐ隣り合うようにして両種が花を咲かせていたのだが、日本海側の植物と太平洋側の植物が混在するのも川場村の魅力である。
20090418 シロバナエンレイソウ(後山)
NIKON D300 105MICRO
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