グリーン・ワールド
野生動物の調査のために後山に出かけてきた。
ひとしきり山腹をまわってから、人里付近の状況を知るために、後山の山裾に位置する生品地区に足を運んだ。
かつて養蚕が盛んだった頃の名残の桑畑に踏み込むと、これもまたかつての名残なのか、あるいは現在でも利用しているのか、結構な面積がミョウガで埋め尽くされていた。
食痕や足跡など、動物の痕跡がないか注意しながら辺りを見まわしていると、緑一色だった視界のなかに金色で縁取られた黒い瞳が突然に現れた。
まぶたを閉じて、葉陰でじっとしていたシュレーゲルアオガエルが目を開いた瞬間をたまたま見つけたのだった。
アマガエルのように黒いアイラインもなく、鮮やかなグリーンの体色のこのカエルがまぶたを閉じていると、本当にすっかり葉の色にとけ込むことに改めて驚かされた。
梅雨も半ばに入り、動物も植物も次第に初夏の装いを見せ始めた。
20090627 シュレーゲルアオガエル(生品地区)
NIKON D300 105MICRO
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