シカも衣替え
6月13日の朝、一頭のニホンジカが記録された。
頭部には角座(かくざ)から僅かに袋角が盛り上がりはじめていて、オスの成獣であることが分かる。
先日紹介した一頭は、これよりも早い時期に、既に枝分かれした袋角をもっていたので別の個体だ。
体躯に斑点をもつのは、まだ赤ちゃんのシカ(=バンビ)だと思いがちだが、そうではない。
ニホンジカの場合は、成獣でも夏毛の間は写真のように白斑をもつ。
狩られる側の草食動物であるシカが、このように美しい模様をもっていれば、目立ってしまって不都合なように思うかもしれないがその逆である。
森林(やま)の木々に葉が繁り、地表には木洩れ日が射すようになると、こうし模様が保護色として働くのだ。
20090613 夏毛のニホンジカ(友好の森)
自動撮影装置
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