ノウサギ
先月の中旬に、すっかり夏毛のノウサギが記録された。
何を見つめているのだろうか。
視線の先には、尾根に続く斜面がある。
キツネでも通ったのだろうか。
目は斜面の上を見据えながら、両耳は左右に振り分けて周囲の警戒を怠っていない。
写真からは分からないが、おそらく鼻もひくひくさせているに違いない。
五感、いや六感までを働かせながら情報収集に努めていることだろう。
肉食動物と違って、食糧の確保は比較的容易な草食動物だが、自らが捕食される危険性と常に背中合わせで生きている。
植林木をカミソリのように鋭い前歯で食害し、林業関係者からは嫌われる彼らだが、豊かな森林(やま)があれば大丈夫。
キツネやテン、それに猛禽類などが彼らの爆発的な増殖を抑えてくれる。
20090610 夏毛のノウサギ(友好の森)
自動撮影装置
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