ニホンミツバチの蜂球
友好の森のなかに、もう何年もの間ニホンミツバチが巣を作っているケヤキの大木がある。
以前、ニホンミツバチの巣棚が何ものかによって掻き出されてしまうという事件をお伝えしたが、ちゃんと再生したようだ(その時の様子は→こちらから)。
ときどきこの巣が気になって見に行っているのだが、珍しい光景を目にすることができた。
いつものように、そっと巣に近づくと、妙に巣の回りが騒々しい。
入口付近に働き蜂が沢山飛び回っている。
ふと足下に視線を移すと、沢山のミツバチが固まりになって躰を震わせていた。
ニホンミツバチはスズメバチに襲われると、数多くの働き蜂がスズメバチに群がり、蜂球と呼ばれる塊をつくる。
そして、躰を震動させることで熱を発し、その熱を塊の内部に蓄積することでスズメバチを蒸し殺すのだという。
このときの内部温度は47℃にも達するのだそうだ。
話には聴いていたのだが、実際に目にするのはこのときが初めてだった。
セイヨウミツバチには無い防衛手段で群を守るニホンミツバチなのだが、全国的にはその生息域を狭めつつある。
20090819 スズメバチを蒸し殺すニホンミツバチ(友好の森)
NIKON D300 105MICRO
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コメント
リソパパさん!
こんばんは!
ご覧戴きありがとうございました。
たぶんキイロスズメバチだったと思います。
人知れず森林(やま)の中ですごいドラマが展開していますよね!
投稿: くま | 2009年8月24日 (月) 23時03分
こんばんは。
すごく迫力のある写真ですね!
キイロスズメバチでしたか?オオスズメバチでなければ幸いですが…。
オオスズメバチに目をつけられると、やばいですよ。
他に巣のまわりを飛んでいるスズメバチに
体を揺すって威嚇していませんでしたか?
私の飼育群のまわりでは、
頻繁にキイロスズメバチが様子をうかがって
飛んでいますが、威嚇に驚いて退散しています。
投稿: リソパパ | 2009年8月24日 (月) 22時21分