ヤマジノホトトギス
薄暗い林縁でヤマジノホトトギスが静かに咲いていた。
エキゾチックな雰囲気さえ見せる特徴的な花だ。
わが国にもこんなに風変わりな花が自生しているのかと驚かされる。
ヤマジノホトトギスはユリ科の多年草。
山野の樹下や林縁部などの、あまり陽の射さないような環境に育つ植物だ。
カッコウなどと同じ仲間のホトトギスという野鳥がいるが、この鳥の胸部の模様に似た斑が花にみられることから“ホトトギス”の名が付けれられている。
ホトトギスの仲間は、日本、台湾、朝鮮半島などの東アジアに19種が分布するが、このうちの13種がわが国に自生している。
写真の個体には7月31日に出遭ったのだが、私が川場村で確認した中では最も早い開花だった。
これまでは、早くとも8月中旬にならなければこの花にお目にかかることはなかった。
この日も、開花前の株は近辺に多くみられたのだが、開花しているのはこの一株のみであった。
明日、8月3日~7日まで、世田谷区と川場村の子ども達を参加者に迎えた森林(やま)づくりの教室を開催する。
森林(やま)が好きで、森林(やま)を大事に思うことができ、なおかつ、確かな知識と技術をもった子ども達を育てることに、少しでも役に立てればと思う。
20090802 ヤマジノホトトギス(後山)
NIKON D300 70-300
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