オオゾウムシ
今年の川場村は本当に虫が少ない。
冷夏と長雨のためだろうか。
他地域との比較ができないので、短絡的に地球温暖化のためだとか、大きな話をするのは避けた方がよいが、川場村では、花の咲く時期や花着きの具合なども例年とは若干異なっているように感じられる。
虫が少ないということは、虫に花粉を運ばせる種類の植物にも影響が出るだろうし、虫を餌とする多くの生物にも受難の年だということになる。
緩やかなうねりをもつ自然の移ろいの一環であるならば、それほど心配はないのだが、真相はどうなのだろうか。
村の農家の方々も、これから収穫時期を迎える米やリンゴを心配している。
写真は、そうした中で見つけた“オオゾウムシ”。
オオゾウムシは、成虫になってからも数年間を生きる長寿の昆虫だ。
羽化後の1~2年は、躰に茶褐色の粉をまとっているが、3年以上の個体になると写真の個体のように、粉が取れて真っ黒い体色になる。
20090819 オオゾウムシ(ヒロイド原)
NIKON D300 105MICRO
| 固定リンク
「虫と一緒に森林づくり2009」カテゴリの記事
- アカスジキンカメムシの越冬(2009.12.16)
- ベニシジミ(2009.11.11)
- コバネイナゴ(2009.11.09)
- 冬近し(2009.11.02)
- イモムシの脚の数(2009.10.24)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント