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2009年9月の23件の記事

2009年9月30日 (水)

“ふるさとかわば写真展”

20090930iidayuukoshasinntenn

20年来、川場村を撮り続けてくださっている写真家、飯田裕子さんの作品による“ふるさとかわば写真展”が開催されます。

開期は2009年10月20日(火)から25日(日)まで、場所は世田谷美術館です。

飯田さんは“ナショナル・ジオグラフィック”にも作品が掲載されるほどの写真家で、国内外で高い評価を得ていらっしゃいます。
そんな飯田裕子さんが川場村に通い続けてくださっていることも川場村の魅力の一つとなっています。

お誘い合わせの上、是非お出かけください!

詳細はこちらから→「iidayuukoshasinntenn.pdf」をダウンロード

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2009年9月29日 (火)

20090929siori

みなかみ町須川に拠点を置く、NPO“里山の学校”さんのご厚意で栞をつくっていただきました。

このブログから生まれた『森林づくりの四季』の栞です。

里山の学校さんには、これまでも教室の修了証書を製作していただいたり、テキストのブックカバーを作っていただいたり、学生達の見学を引き受けていただいたりと、様々にお世話になってきました。

川場村の森林(やま)から生まれた本に、川場村の間伐材から作られた専用の栞がベストマッチです。

20090929 栞
RICOH GR DIGITALⅡ

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2009年9月27日 (日)

ほたる川

20090927hotarugawa

川場村内の天神地区には、昔ながらの用水路が流れている。

今から約13年前に、地区の有志が集まり“ホタルを育てる会”を結成し、用水路の整備を行ってきたのだそうだ。

ホタルといえば、きれいな川のシンボルのように扱われることが多いが、もっともポピュラーなホタルであるヘイケボタルやゲンジボタルは、実は人里の生き物である。

ホタルの幼虫はカワニナなどの淡水生巻き貝を食べて育つのだが、こうした巻き貝は適度に汚れた川にしか棲息しないのである。
ときどき米のとぎ汁や野菜カスなどが流れ込んだり、畑の被覆(マルチ)に使われた稲藁が流されたりするような川を好んで棲息する。

“汚れた川”といっても、合成洗剤や農薬が流れ込むような汚れ方ではない。
自然由来の素材に多くを依存して営まれる人間の生活による“汚れ”方が必要なのだ。

「水清くして魚棲まず」というが、「水清くしてホタル棲まず」である。

自然の保護を唱えるとき、地域の人々の生活や、それを支える生産が蔑ろにされたり、ときには敵視されたりすることもある。
20年ほど前と比較すれば、こうした傾向が若干和らいだのも事実だが、それでもまだまだ類似した言動に出会うことも多い。

ホタルの保護は、人と自然が織りなしてきた文化と歴史を守り続けるためのシンボルとして意味を持つ。

このような活動が、地域に住み、地域で生産を続ける人々の手によってなされていることがとても嬉しい。

20090904 バイカモの花が咲くほたる川(天神地区)
NIKON D300 70-300

※とても残念なことなのだが、Web上のこうした記事から現場を探し、僅かな小遣い稼ぎのために現場を蹂躙する人々がいる。
そのため、ホタルの乱舞するシーズンも、バイカモの可憐な花が咲く時期も過ぎてから紹介することとした。

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ミゾカクシ

20090926mizokakusi

川場村では稲刈りが本格的に始まった。
冷夏や長雨で収穫が心配されたが、今年も黄金色の田んぼが美味しいお米を育ててくれたようで一安心。

リンゴも“つがる”などの早い品種は収穫が始まったようだし、秋蕎麦もそろそろだ。
いよいよ美味しい季節がやってくる。

写真は、今月初めの田んぼで見かけた花。
収穫を目前に、最後の草刈りだったのだろう。
とても手入れの行き届いた田んぼで、きれいに畦の草が刈られたばかりだった。

畦をのんびりと歩いていると、小さな小さな薄紫色の花が目にとまった。
キキョウ科の“ミゾカクシ”という多年生植物だ。
写真の右手奥に写っているのが稲の旱(茎)なので、この花の大きさも分かるだろう。
人の手の爪ほどの大きさしかない。

こんなに可愛らしい花を刈り取るのは気が咎めたのか、ミゾカクシが群生する一画だけは刈り残されていた。

ミゾカクシは、その名のとおり溝(用水路)を覆い隠すほど繁茂する水田雑草の一種なのだが、田んぼの持ち主が、この可憐な花に目を細めて刈り残したように思えた。

農業は雑草との“闘い”だというけれど、この花を見て草刈りの手を止めた農家のつくる米は美味しいに違いない。

20090904 ミゾカクシ(天神地区)
NIKON D300 105MICRO

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2009年9月25日 (金)

オオチャバネセセリ

20090925ootyabaneseseri_3

クズの花にオオチャバネセセリが訪れた。

クズの花はグレープジュースの香りがする。
触れればその香りが手に移るほどのしっかりとした香りだ。

クズは林業関係者には忌み嫌われる蔓植物だが、自然界では弱った樹木を速やかに枯死に向かわせ、森林が新たな世代へと移る手助けをするという大切な仕事をしている。

人工林は、人間がつくった不自然な存在であるので、手入れを怠るとすぐにクズに覆われてしまうが、様々な樹種で構成される雑木林がクズに覆われることはまずない。
そうした自然の仕組みに学ぶことは多い。

しかし一方で、木材生産も重要な仕事である。

近年、“複層林施業”だとか“針広混交林施業”だとかが脚光を浴びているが、我々の生活に欠かすことができない木材生産のためには、単一樹種の一斉造林がやはり有利なのだ。森林(やま)の伐採現場から木材を搬出する仕事を経験したことがあれば、すぐに分かるはずだ。
森林(やま)の中から木材を引っ張り出す仕事がどれだけしんどい仕事であることか。

クズを邪魔者として見るか、森林の世代交代に必要な存在として見るか、難しいところである。

NIKON D300 105MICRO

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2009年9月21日 (月)

翅の表裏

20090921rurisijimi

昆虫の図鑑を開くと、蝶の翅について「裏は地味な灰色、表は空色」などと解説されている。
分かりにくいことこの上ない。

蝶が翔んでいるときには、羽の模様までじっくりと観察することは難しいので、どうしても花などにとまっているときに見ることになる。
蝶の多くが、とまっているときには翅を閉じているので、つまりは、蝶が翅を閉じているときに見える側を見る機会が多いということになる。
よく目にする側を“表”とするのが普通の感覚ではないだろうか。
けれど、蝶の場合は逆なのだ。

翅を開いているときに見える側が“表”、閉じているときに見える側を“裏”としている。

写真の蝶は“ルリシジミ”。
“ヤマトシジミ”などと並んで、とてもポピュラーなシジミチョウである。
雑木林の側の草原などでお目にかかることが多い。

翅の裏面は、写真のように灰色の地味な色彩に、ややぼやけたような黒斑が並ぶが、表面はまさに名前のとおり瑠璃色の鮮やかな色彩をもつ。光りの加減によっては落ちついた金属光沢を放ち、とても美しい。

幼虫は、様々な植物の花びらを食べて成長し、食べた花びらによって体色も変化するという、なかなかお洒落な蝶なのだ。

20090903 ルリシジミ(門前地区)
NIKON D300 105MICRO

※このブログが本になりました。→『森林づくりの四季』

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2009年9月18日 (金)

本になりました!

20090918yamadukurinosiki

なんと、このブログが本になりました!
森林づくりの四季 』という題名です。

このブログを開設したのが2007年の6月でしたが、それから2008年の3月初めまでの記事のうちから152話を選び一冊の本ができあがりました。

出版に当たっては「なるべく地元の力で」と考えていたところ、川場村と同じ群馬県内に拠点を置く上毛新聞社さんのご理解をいただき、同社より刊行の運びとなりました。

前著『市民の森林づくり 』は、人工林を中心とした森林の保全・管理の作業を中心にまとめましたが、今回は、自然の楽しみや川場村の方々の暮らしなどを季節を追ってお伝えしています。

作業に汗することも大切だけれど、ちょっとわき目をふって、可愛い花や虫たち、森林(やま)を闊歩する動物たち、里の農作業に地域のお祭り等々。
様々なことがらに目を向けると、森林(やま)づくりがもっと楽しくなるはず。
そんなことをお伝えしたくてまとめた一冊です。

ジーンズのポケットにねじ込んで、いつでもどこでも開いていただけるようにと新書版での発行です。

前著ともどもよろしくお願い申し上げます!!

この本の製作にご協力下さった皆さんに感謝です!

★『森林づくりの四季 』、上毛新聞社刊、2009年9月18日初版、フルカラー

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2009年9月17日 (木)

実るほど

20090917inaho

写真は2週間ほど前の水田の風景。

刈り取りを待つ稲穂が頭を垂れ始めている。
連休明けくらいから稲刈りが始まるようだ。

もともと熱帯性の作物である稲を全国津々浦々までに広めたのは名もない農民達の力である。
気の遠くなるような年月をかけ、奇跡のような品種改良に挑み、用水に智恵を凝らしてきた。

そして、その農民達が深く関わることでわが国の、川場村の森林(やま)が形作られてきた。

こうした循環を感じることは別段難しいことではない。
飯を頬張るときに少しだけ森林(やま)のことを思い。
森林(やま)に遊ぶときに少しだけ田んぼを思い出す。
そんなことから始めればいいのだ。

20090904 水田の風景(生品地区)
NIKON D300 70-300

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2009年9月15日 (火)

アカスジキンカメムシ

20090915akasujikinnkamemusi

川場村ではカメムシのことを“わくさ”と呼ぶ。
「わっ、臭い」という意味だろうか。

ヒロイド原の一画で、“わくさ”の幼虫が固まっているのを見つけた。
成虫は群れることがないのに、幼虫時代は群れる性質があるのも不思議なことだ。
群れていれば、外敵に襲われたときに一網打尽にやられてしまうのではないかと思うのだが、きっと何か有利なことがあるに違いない。

写真の“わくさ”は、アカスジキンカメムシの幼虫だ。
5齢(終齢)幼虫で越冬をする虫なのだが、このときは4齢と5齢の幼虫が混在していた。

成虫は、際立った美しさを誇っている。
北海道を除く全国に分布する昆虫である。

20090902 アカスジキンカメムシの幼虫(ヒロイド原)
NIKON D300 105MICRO

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2009年9月13日 (日)

アナグマ

20090913anaguma

川場村には多様な哺乳動物が棲息しているが、季節によって活動の活発さや大胆さが異なるように思われる。

各所に仕掛けてある自動撮影装置に、ある動物が写り始めると、その後しばらくは実に頻繁にその動物が記録され続けるのだ。

8月の中旬以降は、アナグマの記録が増えている。

ところで、アナグマはイタチ科に分類されている。

イタチといえば、細長い躰に短い手脚、すばしっこい動きに上等の毛皮が思い浮かぶ。
アナグマは、ずんぐりむっくりの体格のせいだろう、タヌキと同じイヌ科の動物だと思われがちなのだがイタチの仲間なのである。

イタチの仲間は実に多彩で、北の海に棲む人気者のラッコや、川の魚採り名人のカワウソ、美しい毛皮をまとった名ハンターのテン、そしてこのアナグマなど、非常にバラエティーに富んだ顔ぶれがそろっている。

住処や食べ物、寒暖の差等々が、同種の生物にバリエーションを与えることを生物学では“適応放散”と呼んでいる。

逆に、同じ環境に棲む別種の生物が、互いに似通ってくることを“収斂進化(しゅうれんしんか)”という。

今現在、我々と同じ時間を過ごす生き物たちも進化の途上にあるのだ。
そんな壮大なことに思いを馳せるのも森林(やま)づくりの醍醐味だ。

20090823 アナグマ(後山)
自動撮影装置

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モビール2種

20090912turihunesou

森林(やま)のモビールを2種。
上が“ツリフネソウ”、下が“キツリフネ”。
どちらもツリフネソウ科の多年草で、ホウセンカなどに近い植物である。

どちらも、花の奥の“距”に蜜腺をもっていて、虫が蜜を求めて潜り込むと全身に花粉がまぶされるような構造になっている。

蜜を吸いに来る虫たちが飛び乗りやすいように、下側の花弁が幅広くなっており、幾重にも手の込んだ繁殖戦略を身につけた植物だ。
この手の込んだ自然の造形には、ただただ驚かされるばかりである。

川場村では、8月の中旬からツリフネソウが咲き始め、9月の声を聴く頃からキツリフネが追いかけるように咲く。
ツリフネソウが咲き始めると夏も終盤であることを、キツリフネの開花で秋を迎えたことを教えてもらえる。

写真上:20090902 ツリフネソウ
写真下:20090903 キツリフネ
NIKON D300 105MICRO

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2009年9月11日 (金)

オオルリボシヤンマ

20090911ooruribosiyannma

夏の初めにヨツボシトンボを見つけた溜め池に再度足を運んだ。

つい2週間ほど前までは、キイトトンボがフワフワと浮遊し、ギンヤンマが滑るように翔びまわっていたのに、この溜め池に集まるトンボがすっかり変わっていた。
種類までは判別できなかったが、青い体色のイトトンボが多く目につく中で、一匹の大きな雄トンボが池の上を巡回していた。

他の種類のトンボには寛容なのだが、同種の雄が近づくと猛烈な勢いで追い払いにかかる。
いったいどれほどのスピードが出ているのか、ホバリングの状態からいきなり猛スピードでスクランブルをかける。
しばらく追い回して、侵入者があきらめると、また池の上空に戻ってきて待機している。

肉眼で見たときには自信が持てなかったのだが、写真に収めて確認をしたら、ヤンマ科の“オオルリボシヤンマ”であることが分かった。
尻尾にある瑠璃色の斑が特徴である。

北海道から九州までの広い範囲に棲息するが、山地や丘陵地の池で卵から幼虫(ヤゴ)の時期を過ごす。
卵から幼虫までに2年間をかけるトンボなので、水位の安定した池が無ければ棲息は不可能だ。

また、池の傍で雌を射止めた雄は、雌を森林の中に誘い交尾をする。
そのため、池の周囲に森林(やま)が存在することも、このトンボの棲息には不可欠だ。

溜め池と森林の双方を必要とするトンボなのだ。

20090905 巡回中のオオルリボシヤンマ(中野地区)
NIKON D300 70-300

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小さなチャレンジャー

20090911uranamisijimi

写真の状態で一円玉ほどの小さな蝶。
薄褐色と白の縞模様をさざめく波に見たてた名が付けられている。
シジミチョウの仲間の“ウラナミシジミ”だ。

後翅の端にある二つの黒点と糸のような尾状突起は、それぞれ目玉と触角を模しているといわれており、敵の目を大切な部分から逸らす役割を持っていると考えられている。

この蝶は、小さいけれど飽くなきチャレンジャーである。
成虫の発生を年に何度も繰り返しながら日本列島を北上し続けるのだ。
しかし、もともと南方系の蝶なので、暖かい地方でないと越冬ができずに死に絶えてしまう。
成虫は、北海道の南部でも観察記録があるようだが、関西地方あたりでさえも越冬は難しいと言われている。

北へ北へと分布域を広げる戦略を採っているのだろうが、世代を繋ぐことができないような地域への進出を繰り返すのは何故なのだろうか。
暖地化や突然変異個体の出現を期待して、挑戦を続けているのだろうか。

川場村では、晩夏から秋にかけて稀に見られる蝶である。

20090911 ウラナミシジミ(門前地区)
NIKON D300 105MICRO

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2009年9月10日 (木)

あしながおじさん

20090910zotoumusi

ザトウムシがガガンボを捕まえて食べていた。

好き嫌いがはっきり分かれる虫だろう。

“虫”といっても昆虫ではない。
昆虫は、脚が6本あり、頭と胸と腹の3つのパーツに分かれている。
一方、このザトウムシは、脚が8本、頭・胸・腹は一体となっているのだ。
ちなみに、クモは脚が8本、胴体は2つのパーツ。

英語圏では“Daddy Long Legs”の愛称をもつ。
日本語に訳せば“あしながおじさん”だ。

“ザトウムシ”の名は、前足を触角のように使い、前方を探り探り歩く様が杖をついて歩く“座頭”に見えることから付けられたという。

20090903 ザトウムシ(ヒロイド原)
NIKON D300 105MICRO

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里山クリーンキャンペーン

20090910satoyamakurinn

9月6日は、スッキリとした晴天の中で川場村ボランティア連絡協議会主催の“里山クリーンキャンペーン”に参加してきた。

このクリーンキャンペーンは、今年で17回目。
これまでは道沿いの清掃や、河川の清掃などをおこなってきたが、今年は舞台を後山に移し、古道沿いの草刈りや清掃を中心に実施された。

例年、100名ほどの参加者を迎えて実施されてきたのだが、なんと今年の参加者は170名。
村内の老若男女が、手に手に鎌を持ち参集した。

かつての村の話や山野草のこと、農林業のことや野生動物のこと等々、おしゃべりに花を咲かせながらの作業はとても楽しい時間となった。

「やまのことはゆっくりやんなくちゃな」
「機械やら、お金やらいっぱい使ったってダメさ」
「昔はしょっちょうやったけど、今もこんな作業は大事だいな」
「動物にゃ困ることもあっけどよ、いなくっちゃダメだいな」

嬉しい言葉が沢山飛び出してきた。

村民総数、4000人弱の川場村で約170人、人口の5%である。
人口80万人超の世田谷区なら4万人参加の大イベントだ。
捨てたもんじゃないな、川場村。

20090906 里山クリーンキャンペーン
RICOH GR DIGITALⅡ

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2009年9月 9日 (水)

実りの秋

20090909soba

実りの秋、到来。

村内のそこかしこで、こんな風景が見られる季節を迎えた。

白く可憐な花が一面に咲き誇っている。
ソバの花だ。

以前にも紹介したが、川場村では多くの家庭で、ソバもうどんも打つ。
痩せた土地を好むソバと、比較的地味豊かな土地をこのむうどん(小麦)が同一地域で食されることは本来珍しいことなのだ。
川場村はちょうど移行帯に位置するということなのだろう。

自然の豊かさが食文化の豊かさをも支えている。

ソバ畑では、ハナアブやニホンミツバチ、様々な蝶などが忙しそうに翔びまわっていた。

20090906 ソバの花(ヒロイド原)
NIKON D300 105MICRO

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T君からの便り

20090909jiyuukennkyuu

とても嬉しいことがあった。

8月3日から7日にかけて実施した“こどもやまづくり教室”の参加者T君とその親御さんから、添付ファイルつきのメールが届いたのだ。

“こどもやまづくり教室”は、川場村と世田谷区から小学校4~6年生の児童を参加者に迎え、夏と冬の年2回開催している。
つまり、小学校4年生の夏から、6年生の冬まで、全ての教室に参加すると、計6回の参加が可能なのだが、メールを下さったT君は、なんと今回の教室で5回目の参加なのだ。
6年生の冬休みはこれからなので、これまでは皆勤賞である。

そのT君が、夏休みの自由研究で川場での経験をまとめてくれたというから、嬉しいことこの上ない。

イヌワシやムササビが天狗伝説を生んだこと。
川場村には、水晶が採れる川が流れていること。
様々な動物と出遭ったこと。
自然界では、絶妙なバランスで、みんな何かしらの役割を持ちながら存在していること。
森林(やま)は楽しいばかりではなく、危険も沢山あること。

楽しく、そしてちゃんと分かってくれたようだ。

T君!ありがとう!

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2009年9月 8日 (火)

植生アドバイザー養成講座

20090907shokuseisemina

9月1日から5日までの日程で、(社)日本植木協会主催の“植生アドバイザー養成講座”が開催された。

年に一回のこの講座も年を追うごとに充実度を深め、今年で6回目の開催となる。

この講座では、自然植生の復元・管理に当たり、またそうした業務を人に指導することができる人材の養成が目指されている。
そのため、自然植生に関する理論と実践の両面を網羅した研修が用意され、全国から40名近い人々が川場村に集まってきた。

参加者は、造園業や種苗生産業、農業や林業の関係者を中心に多彩な顔ぶれであり、実に真剣に研修に取り組んでいた。

森林(やま)づくりを通じて、全国から人が集まり、川場村で培った技術や知恵を全国に持ち帰る。

村内の奥山から、里山、水田地帯までを広く実習の場として使い、専門性に磨きをかけてくれたようだ。

川場村発、全国行きの森林づくりである。

20090903 植生アドバイザー養成講座

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2009年9月 7日 (月)

ボタンヅルの実

20090907botannduru

川場村では、秋の役者が続々と揃い始めている。
盛夏を彩ったボタンヅルの花も散り、特徴ある実を膨らませ始めた。

霧雨に濡れて宝石を身にまとっているようだ。

ボタンヅルはキンポウゲ科の蔓性多年草。
ガーデニングの人気品種であるクレマチス属の一員だ。
ボタンのそれに似た葉が名の由来となっている。
蔓の一箇所から出た葉は、一見3枚の葉に見えるが、これでワンセット。
植物学上は“一回三出複葉”と呼ばれている。

実についた毛は、乾いていると上等のダウンのような風合いを見せて、それも良いものだが、しっとりと濡れた様子も艶やかだ。

動物たちも厳しい冬を迎える準備に忙しい季節がやってきた。
霧雨の中の散歩も良いものである。

20090903 雨に濡れたボタンヅルの実(友好の森)
NIKON D300 105MICRO

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2009年9月 5日 (土)

ミドリヒョウモン

20090905midorihyoumon

タイアザミの花にミドリヒョウモンが吸蜜に来ていた。
ミドリヒョウモンはタテハチョウの仲間。
秋を迎えると数を増やす。

各種のアザミやノダケヒヨドリバナなどを好むようだ。

秋になって樹木の樹液流動が僅かなものになると間伐や枝打ちの適期を迎える。

20090904 ミドリヒョウモン(中野地区)
RICOH GR DIGITALⅡ

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2009年9月 4日 (金)

アケボノソウ

20090904akebonosou_2

川場村にいよいよ秋がやってきた。

アケボノソウはリンドウ科の2年草。
9~10月頃に特徴的な花をつける。

1年目には地面に這いつくばった葉(ロゼット葉)だけをつけ、2年目になってようやく茎をのばし花を咲かせる。

山地の沢沿いや湿原付近など、湿った環境を好む植物だ。

一輪の花は、5枚の花弁で構成されるが、真っ白な地色の花弁の先端近くには黒い点、中央付近には二つの黄緑色の点という変わったデザインが特徴である。

この黄緑色の点は蜜腺で、ここから蜜を出して虫を集める。

アケボノソウの名は、これらの点を明け方の星と月に見たてた名だそうだ。

20090903 アケボノソウ(谷地地区)
NIKON D300 105MICRO

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霧雨に輝く

20090904akisame_2

川場村は霧のような雨が続いている。
まだ9月に入ったばかりなのに、半袖では肌寒いくらいである。

森林(やま)は徐々に秋の装いに衣替えしつつある。

猫じゃらしを二回りほど大きくして、赤く色づけたようなチカラシバの穂がそこかしこで風に揺れている。

顔を近づけてみると、無数の水滴がチカラシバの穂を飾っていた。
普通は、早朝の僅かな時間にしか見ることのできないこんな光景に一日中出遭うことができるのは、こんな天気の日だけだ。

スキッとした秋晴れも良いものだが、こんな天気もまた良いものだ。

20090902 水滴をまとったチカラシバ(ヒロイド原)
NIKON D300 105MICRO

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2009年9月 1日 (火)

2種類のハナムグリ

20090901hanamuguri

川場村では比較的見ることの少ないハナムグリを2種。

上の写真は、オトコエシの花にやって来た“アオハナムグリ”。
このハナムグリは、主に広葉樹の樹液を好む種類なので、草本の花で見かけることはあまりない。
ごく近い種類の“コアオハナムグリ”に較べるとやや大型で、体毛も少ない。

続いて、下の写真はコナラの若木に取り付く“シロテンハナムグリ”。
こちらは草本の花には見向きもしない。
アオハナムグリよりもさらに大型で、光沢のある躰が特徴だ。

これまでに、川場村で確認することができたハナムグリは、コアオハナムグリ・アオハナムグリ・シロテンハナムグリの3種類になる。

カブトムシやクワガタに較べて、子ども達からの人気は低いが、実に綺麗な虫だと思う。

多種多様な生き物たちの存在こそが、豊かで安定した森林(やま)を支えていることを決して忘れてはいけない。

明日からまた川場村を訪ねる予定。

20090901 ハナムグリ2種(ヒロイド原)
NIKON D300 105MICRO

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