ミゾカクシ
川場村では稲刈りが本格的に始まった。
冷夏や長雨で収穫が心配されたが、今年も黄金色の田んぼが美味しいお米を育ててくれたようで一安心。
リンゴも“つがる”などの早い品種は収穫が始まったようだし、秋蕎麦もそろそろだ。
いよいよ美味しい季節がやってくる。
写真は、今月初めの田んぼで見かけた花。
収穫を目前に、最後の草刈りだったのだろう。
とても手入れの行き届いた田んぼで、きれいに畦の草が刈られたばかりだった。
畦をのんびりと歩いていると、小さな小さな薄紫色の花が目にとまった。
キキョウ科の“ミゾカクシ”という多年生植物だ。
写真の右手奥に写っているのが稲の旱(茎)なので、この花の大きさも分かるだろう。
人の手の爪ほどの大きさしかない。
こんなに可愛らしい花を刈り取るのは気が咎めたのか、ミゾカクシが群生する一画だけは刈り残されていた。
ミゾカクシは、その名のとおり溝(用水路)を覆い隠すほど繁茂する水田雑草の一種なのだが、田んぼの持ち主が、この可憐な花に目を細めて刈り残したように思えた。
農業は雑草との“闘い”だというけれど、この花を見て草刈りの手を止めた農家のつくる米は美味しいに違いない。
20090904 ミゾカクシ(天神地区)
NIKON D300 105MICRO
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