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2009年10月27日 (火)

黄葉のしくみ

20091027hitotubakaede

先日は、森林(やま)の葉が赤く染まる紅葉のしくみを解説したが、今回は、黄色く染まる“黄葉”のしくみのお話し。

緑の木の葉には、クロロフィルという緑色の色素とカロチノイドという黄色の色素が含まれており、葉の生命活動が盛んなときにはクロロフィルがカロチノイドの色を隠しているので、緑色に見える。
葉と枝の間に“離層”が形成されると、水分や栄養分の行き来がなくなり、クロロフィルがしだいに分解されていくのは“紅葉”の場合と同じなのだが、このときに赤色の色素であるアントシアニンが形成されないと、カロチノイドの色が目立つようになり、黄色く染まるのである。

写真のヒトツバカエデは、黄葉する樹木の代表だ。
一般的なカエデの仲間のように、葉に切れ込みが入らないためカエデの仲間だとはなかなか思えないが、れっきとしたカエデである。

ちなみに“カエデ”とは、その葉の形が蛙の手に似ることから“蛙手”と名付けられ、それが時代とともに“カエデ”と変化したものらしい。
その伝でいくと、このヒトツバカエデやメグスリノキなどは“カエデ”とは呼べないのかもしれないが、生物学上は“カエデ科”に分類されている。

紅葉の中に黄葉が混ざることで、森林(やま)の彩りは一層美しさを増す。
太郎のイチョウは色づきはじめただろうか。

20091017 ヒトツバカエデの黄葉(川場谷)
NIKON D300 105MICRO

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