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2009年10月24日 (土)

イモムシの脚の数

20091024assiharoppoenn

キアゲハの終令(5令)幼虫。
ちょうど花の盛りのヤマゼリで見つけた。

キアゲハは蛹で越冬するタイプなので、そろそろ幼虫にお目にかかるのも今年はおしまいだろう。

指先でつんつんすると頭から蜜柑色の角をにゅっと出して威嚇をする。
“臭角(しゅうかく)”あるいは“肉角(にくかく)”と呼ばれる器官なのだが、これが結構強烈な臭いを発する。
柑橘類の臭いを濃縮したような臭いである。
アゲハチョウの仲間の多くがサンショウやカラタチなどのミカン科の植物を食草としているので、食草に由来する臭いであるかのように思われるが、このキアゲハの幼虫はセリ科の植物を食草とするのに同じような臭いを発する。
どのようにしてこの臭いのもとをつくっているのだろうか。

ところで、キアゲハの幼虫をふくめ、イモムシは脚が沢山あるとお思いの方が多いのではないだろうか。

基本的に昆虫は脚が3対、6本なのだ。
卵→幼虫→蛹→成虫と、そのたびに同じ生き物とは思えないほど姿を変える“完全変態”型の生物ではあるが、基本形は変化しない。
つまり幼虫(イモムシ)も、脚は6本である。

写真では、草の茎からはなして空中に遊ばせている先の尖ったものだけが脚(歩脚)で、茎をしっかりと掴んでいる部分はお腹の突起なのだ。
もっとも、生物学でも、脚同様の器官として“疣足(イボあし)”と呼んでいるので、“脚が沢山”という表現もあながち間違いではないのだが、厳密には脚ではない。

足早に車の窓から眺めるだけでなく、じっくり、のんびりと自然を見つめてみるとそれまで気が付かなかったことが見えてくるものだ。

20091017 キアゲハの幼虫(生品地区)
RICOH GR DIGITALⅡ

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