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2009年11月 3日 (火)

ニホンジカの肉

20091103sika

ニホンジカは、現在急増しつつあり、様々な農林業被害を引き起こし、深刻な問題となりつつある。

明治期に日本オオカミが絶滅してから、ニホンジカやニホンカモシカ、イノシシなどの大型動物を捕食する動物がいなくなってしまったことも一つの要因である。
昭和30年代頃までは、肉、皮革、角、と様々な部位が人間に利用されたが、その後、人間にとっての利用価値が低下したことも、また一つの要因である。

最近の研究では、ニホンジカは1年に一頭しか子どもを生まないのにも関わらず、年間の個体増加率は約20%なのだという(兵庫県森林動物研究センター調べ)。
これは、何らかの抑止力が働かなければ、1,000頭のシカが20年後には4万頭にまで増えるという数値である。

人間ごときが神のごとく振る舞うことに対する不安も大きいが、やはり適切な頭数管理が必要なのだと思う。

ところが、わが国では野生鳥獣の肉を食べる習慣があまりなく、特にシカの肉は人気がない。

シカの猟期は、基本的には11月15日から翌年2月15日と定められているのだが、動物生態学者の河合雅雄氏は、この猟期に問題があるという見解を示している。

つい最近までは、雄鹿のみが狩猟対象とされていたのであるが、9月末から11月初めにかけての交尾期に、雄鹿は殆ど飲まず食わずで雌を求め、この間に体重を20~25%も減少させるほどなのだという。
つまり、交尾期を過ぎ、精根尽き果てた雄鹿の肉が旨いわけはないというのだ。

一般に獣肉は、脂肪を多く蓄えた冬期のものが美味とされるが、シカの場合は8~9月頃が最も美味しいのだそうだ。

地域ごとの個体数増加率などを専門家が判断した上で適切に狩猟(頭数管理)を行い、そこで得られたものはありがたく我々の血肉とする。
川場村でも、必要なシステムではないだろうか。

野生動物を心底可愛いと思える心境と、何も矛盾しないと思うのだが、いかがだろうか。

20091008 ニホンジカの雌(ヒロイド原)
自動撮影装置

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川場のけものと鳥たち2009」カテゴリの記事

コメント

Berryさん!
シルクさん!

そういうものですか!?
私の周りでは、好んで食べる人が多いんですがね。。
野性のお肉を美味しく、お洒落に食べさせてくれるお店があれば、食わず嫌いの人も考えを変えるかも!

投稿: くま | 2009年11月 5日 (木) 15時47分

「TiA☆Tree ジビエ店」なんてのはどうですかねぇ?
ロ-ストイノシシ美味しそう


私とくまさんでプロデュ-スしましょうよ ねえ、くまさん!

投稿: シルク | 2009年11月 5日 (木) 15時22分

おや??私の名が。。。ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ
シカ肉ですか♪
鹿さし美味しいですね(゚▽゚*)

意外にも?私は獣肉は平気なクチですが、
結構聞いただけで駄目!!って人が多くて、
お客様の注文があまりないかも。。。

去年大量にイノシシの肉をいただき、
ローストイノシシにして、親世代に(黙って)出したところ、かなりの好評いただきましたが、
イノシシだと知ってからは皆さんの箸がにぶっちゃいました゚゚(´O`)°゚

投稿: Berry | 2009年11月 5日 (木) 13時03分

シルクさん!

頑張ってくれると嬉しいですよね!

投稿: くま | 2009年11月 4日 (水) 22時35分

可愛いBERRYさんに、鹿肉や猪肉を触らせるのは気の毒な感じがしますが、川場の発展の為に、ここは頑張ってもらいましょうか(笑)

投稿: シルク | 2009年11月 4日 (水) 19時30分

シルクさん!
こんにちは!

そうなんです。ヨーロッパでは鹿の美味しい時期に捕るので最高級のジビエなんですよね。
イノシシや鹿の料理をBerryさんのお店で考えてくれませんかね!

投稿: くま | 2009年11月 4日 (水) 18時14分

ヨ-ロッパでは鹿肉はジビエ料理の高級食材ですよね。

農作物に対する被害の深刻化を逆手に取り、ジビエ料理で地域ブランドを確立をする・・・なんていかがでしょうか?

投稿: シルク | 2009年11月 4日 (水) 15時23分

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