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2009年12月15日 (火)

ノウサギの忘れ物

20091215usaginounnti

ヒロイド原のコナラの森のなかでノウサギの忘れ物を見つけた。

ノウサギをはじめとするウサギの仲間は“軟便”と“硬便”という2種類の糞をすることが古くから知られてきた。
そして、これら2種類の糞には大きな違いがあって、“軟便”は多くの栄養分を含み、ウサギは肛門から直接この軟便を食べ、その後に“硬便”を排泄するのだと信じられてきた。

ところが、この解釈が不十分なものであることを森林総合研究所の平川浩文氏が明らかにした。
平川氏によれば、“軟便”ばかりではなく、ウサギは“硬便”も日常的に摂食しているというのだ。

ウサギは、人間とは異なり、盲腸とそれに続く結腸が発達しており、盲腸内で微生物の力によって発酵された食物が排泄されると“軟便”となり、その際に発酵が進まなかったものが“硬便”となるのだそうだ。
そして、夜行性であるウサギは、夜間には新しい食物を食べ硬便は放棄するが、日中には藪の中などで休みながら“軟便”は当然のことながら“硬便”も食するのだという。
つまり、休息中には未消化の“硬便”を再咀嚼することで発酵が進み易くしていることになる。

シカなどと違い、反芻(吐き戻し)という機構をもたないウサギの仲間が、消化の困難な植物を食べて生きていくために身につけた驚くべき仕組みである。

20091205 ノウサギの糞(ヒロイド原)
NIKON D300 105MICRO

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