カテゴリー「その他諸々2009」の78件の記事

2009年12月24日 (木)

密会

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村内某所にあるオサムさんの家に集まって四方山話。

夢一杯の若手農業者に集まってもらった。

年明けから本格的にスタートさせたいと思っている、野生動物と地域住民の関係についての調査のための顔合わせが目的である。

昨今の農林業情勢は、やはり農家にはとてつもなく重い。
けれど彼らは、決して悲観的な厭世家ではない。
ちゃんと夢を持ち、そのための努力を怠っていない。

野生動物のことだって、単に“害獣”“害鳥”と決めつけたりせず、共存の途を探る気持ちも持ってくれていることが確認できた。

村や県からの助成を受けられるのであれば、ありがたく使う。
けれど、補助金がなければ何もできないだなんて少しも思ってはいない。

年の瀬に、希望と元気をもらうことができた晩だった。

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2009年12月22日 (火)

冬の味覚“春駒乃里”

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川場村の門前地区には、2つの“春駒”がある。
ひとつは、養蚕の盛業を願う“春駒祭り”。
そして、もう一つが、祭りの名を由来とする乾燥芋の“春駒乃里”である。

先日、この内のひとつ、乾燥芋の“春駒”づくりを見学させていただいた。

乾燥芋の原料に向く“玉豊”という品種のサツマイモは、一般に食するサツマイモに較べると肌が白いのが特徴だ。

晩秋に掘り採ると、寒冷紗で遮光したビニルハウスの中で寒風が吹く時期まで養生する(写真:左上)。
この間に余分な水分が抜け、糖度を増した芋の皮を剥き、3~4時間かけてじっくりと蒸し上げる。

そして、雨よけのビニルハウスに移され、いよいよ乾燥の行程に入る。

1週間ほど経つと、ちょうど芋羊羹のような状態となり(写真:右上)、この段階で食べてもなかなかに美味しいのだが、まだ完成ではない。
さらに、雨を避けつつ寒風にさらすこと2週間。
白濁していた芋は、透明度が増し、まるで柑橘類のような爽やかな甘い香りが辺りに漂い始める(写真:左下)。

もちもちとした食感、ほどよい甘み、すっきりした香りが魅力の乾燥芋の完成である。

この日も、いつものように製造者の桂一さんの話を伺いながら、できたてをつまみ食い。
みんなの顔がほころんだ。

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※乾燥芋“春駒乃里”は村内各所でもお求めいただけますが、製造者からの直接販売もご利用いただけます。
お問い合わせは下記までお願いします。

■お問い合わせ先■
乾燥芋製造:戸丸桂一さん
TEL 0278-52-3115 

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2009年12月21日 (月)

村の夕景

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今月の17日、そして18日と降り続いた雪が、川場村を冬景色に変えていた。

19日、20日と気持ちの良い晴天が続いたが、午前9時でもマイナス3℃と冷え込んでいたので雪も融けずに残っている。
続けて降雪があれば根雪となるだろう。

26日から29日にかけて、小学校4~6年生を対象とした“こども森林(やま)づくり教室”を開催するので、雪の川場で遊べることを熱望している。

後山から武尊山の方面を望むと、夕日に映えた光景が美しかった。

20091220 村の夕景(後山)
NIKON D300 70-300

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2009年12月10日 (木)

マユミの実

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谷地地区を県立21世紀に向かって散策していると、マユミの雛飾りのような色彩が目にとまった。

マユミは、わが国と中国に自生するニシキギ科の落葉低木で、“ヤマニシキギ”の別名ももっている。
紅葉も楽しめる上に、果実と種子が写真のように冬景色に彩りを添えることから、庭木や盆栽としても人気が高い。

材は、よくしなる上に強靱であり、古くから弓の材料とされてきた。
漢字では“真弓”と書き記されるが、代用品ではなく“真”の“弓”の材料となる木という意味を持っている。

他には、和紙の材料ともされたり、印鑑や櫛など、何れも稠密な材質を求められるものに利用されてきた。

また、春先にでる新芽は、お浸しや天麩羅などにも供されてきた。

冬の森林(やま)には、他の季節にはない華やぎがある。

20091120 マユミの実(谷地地区)
NIKON D90 70-300

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2009年12月 8日 (火)

ヤドリギ

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標高1000mほどの所で、車を停めて冬のカラマツ林を楽しんでいると、カラマツの中に何本か混じっているブナの木が目にとまった。
樹高は25mほどもあろうか、なかなかの大木である。

この標高では、もうすっかり葉を落としているのに、このブナだけが緑色にけぶるように見えたのだ。

目を凝らしてみると、何十ものヤドリギが着生していることがわかった。
立っていたとことから目視できる範囲だけでも30ほどはある。
これほど多くのヤドリギが着いた樹木を見るのは初めてのことだった。

ヤドリギは、ヤドリギ科の常緑小低木で、“ホヨ”“ホヤ”“トビヅタ”などの別名を持つ。
早春に熟す実は、粘着質の物質を含んでいるのだが、この実をヒレンジャクやキレンジャクなどの野鳥が好んで食べる。
鳥の体内を通過した実は更に粘着性を増し、鳥が糞をすると1m余りにも連なり樹木に粘り着くこととなる。
樹木に粘り着いた実は、根を伸ばし始め、樹木の枝や幹に根を食い込ませていく。
樹木に寄生しつつ、自らも光合成を行うので“半寄生植物”とも呼ばれている。

ヤドリギを漢字で書くと“寄生木”または“宿木”。
まさに生態を表した名である。

ヤドリギは、一年に一節ずつ成長し、最大で1mほどの球体を成すが、一節はせいぜい3~5cm程なので、1mにも育つには数十年を要する。

川場村では、なぜか標高の高いところで多く見ることができる植物である。

20091120 ヤドリギ(川場スキー場付近)
NIKON D90 70-300

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2009年12月 7日 (月)

頭上の景色

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今年は冬将軍の到来が遅い。

いつもの年なら、木々はとっくに紅葉を終え、葉を落としきっている時期なのに、常緑ではない樹種でも緑の葉を付けたままでいる。
高標高地は別としても、標高700mほどの友好の森では、未だに写真のような光景に出遭う。

写真は、11月20日の景色なのだが、現在でも大差がない。

冬晴れの空に、紅や黄に色づいた葉と緑の葉のコントラストがとても美しいのだが、どうも不安でならない。

寡雪・暖冬は地域の人々にとっても痛し痒しだ。
温かくて雪の少ない冬は過ごしやすいことは確かなのだが、冬が暖かいと自然界が変調をきたすおそれがある。
冬の寒さに晒されなければ、正常な成長が望めない植物や昆虫などが多いのだ。

そして、雪が少ないことも深刻な影響が懸念される。
森林(やま)の栄養をたっぷりと含んだ雪解け水が、春になって豊富に供給されることで田畑の潤いが保証されるからだ。

当然、農林産物にも影響が出るだろう。

森林(やま)を歩くときには、時々上を見上げると良い。
足元ばかり見ていては見逃してしまうような情報が発信されている。

20091120 頭上の景色
NIKON D90 70-300

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2009年12月 5日 (土)

10万㎞突破

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本日、12月とは思えないような生ぬるい雨の中を川場に向かって走行中に、我が愛車、エクストレイルの走行距離が10万㎞の大台に突入した。
この内の約70%は川場村への行き帰りと、村内での走行距離だ。

故障しらずで、猛暑の日も、雨の日も、雪の日も、高速道路も、山道もよく走ってくれてきた。

森林(やま)づくりの道具やら、撮影機材やらがいつでも積み込まれているので、走る倉庫のようなものでもあるし、ほっと一息付けるマイルームでもある。

唯一の欠点といえば、この車を運転しているとどうしても睡魔に襲われてしまうことくらいのものだ。

これからも、多くの仲間を乗せて川場の森林(やま)に通うことだろう。
まだまだ現役。
期待大。

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2009年12月 4日 (金)

歴史の一コマ

20091204kama

エルニーニョ現象の影響だとかで、今年は全国的に暖冬だという。
それでも川場の冬は厳しい。

1937年(昭和12年)頃のことだと伝えられているが、朝晩の冷え込みと寒風を利用して寒天の製造が試みられたことがあったそうだ。
冬の農閑期の仕事として大きな期待が寄せられていたのだろう。

中野地区の有志が2007年にまとめた『地域の絆』という一冊の本によれば、開業当初は岐阜県より技師を招いて指導を受けながらの操業だったようだが、次第に村民が技術を習得し、1950年頃まで生産が続けられていたようだ。

短い間の操業であったが、地域の人々の生活を支えたのだろう。
操業停止から60年を過ぎた現在でも、寒天の原料であるテングサを煮た釜が置かれている。

中野地区の集会場の前、ブルーベリーの丘の入口駐車場前を通るときには目を留めてみてほしい。

20091120 寒天生産の名残(中野地区)
RICOH GR DIGITALⅡ

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2009年12月 3日 (木)

ミヤマガマズミの赤い実

20091203miyamagamazumi

ミヤマガマズミはスイカズラ科ガマズミ属の落葉低木。
真っ赤に熟す実は、冬の森林(やま)に鮮やかな彩りを添えてくれる。

ミヤマガマズミの名はガマズミに似ることから“深山”を冠しているのだが、とくに山深いところにあるわけではない。

ガマズミの由来については、諸説あるようだが、冬に熟した実は疲労回復や利尿作用などの薬効があり、“神様の実”という意味で“神つ実”といったという説と、材を鎌などの柄に供したことから“カマ”、そして実から染料を得たというので“染実(ズミ)”、これらが融合して“ガマズミ”になったという両説が有力なようだ。
後者については“染実”ではなく、酸っぱい実という意味で“酸実(ズミ)”だとする説もある。

完熟するまでは、若干の渋みだけが目立つ不味い実であるが、完熟すると酸味を伴った甘い味に変わる。
この実を採って果実酒をつくったり、ジャムをつくったりするのも楽しいものだ。
味わいたければ、野鳥やサル、テン、ハクビシン、そしてツキノワグマなどの野生動物と競争である。

ところで、このミヤマガマズミが属する“ガマズミ属”は、世界中の亜熱帯から温帯にかけて分布を広げており、約150種が確認されている。
わが国に自生するのは、この内の15種ほど。

比較的温かな気候を好むグループの樹木が川場村の冬を彩ってくれているというのも興味深いことである。

20091120 ミヤマガマズミの赤い実(谷地地区)
NIKON D90 70-300

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2009年12月 2日 (水)

ヤマハンノキの実

20091202yamahannnoki

川場スキー場の傍まで上がると、辺りはもうすっかり冬の装いになっていた。
標高1,000m以上のこの辺りでは、人工林もほとんどがカラマツだし、シラカンバやブナなどもすっかり葉を落としている。

冬景色のなかで目を惹いたのは、ツルウメモドキの朱色の実や、ミヤマガマズミの真っ赤な実、まゆみのピンク色の実(外皮)などで、爽やかな青空に何れも良く映えていた。

そんな中で、地味だけれど面白いものを見つけた。

カバノキ科のヤマハンノキだ。
ちょっとしなびたウィンナーのような細長いものは雄花(花穂)の蕾。
雄花の蕾の上に垂れ下がるように小さく着いているのは雌花の蕾。
そして、小さな松ぼっくりのようなものは、この前の秋に種を散らした球果の殻だ。

ハンノキの仲間はこのように球果をながく残すものが多い。
次の年に新しくできた球果と並んで古い球果が着いているのも珍しい光景ではないほどだ。

12月~2月頃の厳冬期に花を咲かせ、受粉後は翌年の10月頃までかけて実を成熟させる。

比較的痩せた(栄養の少ない)土地を好む植物で、根に放線菌が共生し窒素の固定を行うために、崩壊地などに先駆的に出現する木本植物である。

20091120 ヤマハンノキの実(川場スキー場付近)
NIKON D300 105MICRO

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