カテゴリー「森林(やま)づくり活動の記録2009」の30件の記事

2010年1月 6日 (水)

野生動物を見せる

20100106esaba

既にお知らせしたように、昨年末の12月26日から29日までは、子ども達を対象とした森林(やま)づくりの教室を開催した。
その教室で、子ども達に野生動物がすぐ傍まで、そして日常的にやってきていることを伝えたくて、ある仕掛けをしておいた。

教室開催のちょうど一週間前に、自動撮影装置を宿泊施設(なかのビレジ)の外構に仕掛けておいたのだ。

そして、ドキドキしながら迎えた教室の初日。
子ども達と散策に出かけたついでに、このカメラが記録してくれているであろう撮影データをチェックした。

野生の動物を餌付けたくはないので、いつもならしないことなのだが、このカメラの前にはハムとウィンナー、そして果物などを置き、動物たちを誘っておいた。

子ども達とチェックすると、ハシブトガラスしか写っていない。
がっかりである。

動物の足跡などから、ここならば何かしらの野生動物が写ってくれているはず。
そんな見込みも肩すかしをくってしまった。
けれど、子ども達には、人が利用する施設の傍だからカラスがいることなどを教え、そのまま継続して記録を重ねることにしてその場を離れた。

2日が経ち、翌日はいよいよ帰宅の日というギリギリまで待って、もう一度カメラの確認に出かけた。
なにも写っていなければがっかりなので、今度は私一人。
おそるおそる近づいてみると、餌として置いた果物などがすっかり無くなっている。
カラスにやられたな、と思いながらもデータをチェックしてみると、なんとタヌキのペアーが記録されていた。

その晩の報告会では、早速この画像を中心に、他のデータも織り交ぜながら森林の動物たちの話をすることができた。

森林(やま)の動物たちは、とても臆病なのでなかなか肉眼で見ることはできないが、確かに息づいているのだということ。
そして、姿を見ることができない動物の存在を知り、彼らを護ることを真剣に考えなければ森林(やま)づくりは達成できないのだということを伝えたかった。

20091224~28餌場に来た動物たち(なかのビレジ外構)
自動撮影装置

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2010年1月 2日 (土)

“こどもやまづくり教室”最終日

20100102hotaka

2009年の12月26日からの3泊4日の行程で実施した、“こどもやまづくり教室”と“川場まるごと滞在記”が29日にフィナーレを迎えた。

大きな怪我も病気もなく、晴天続きの楽しい4日間だった。

前の晩に降り出した雪も夜が明けるまでには止み、うっすら雪景色の武尊山が晴天に映えていた。

子ども達は、自分の荷物と部屋を片付けて帰り支度をした後は、なかのビレジ周辺の森林(やま)を散策したり、仲間とはしゃいだり銘々に過ごしていた。

昼食を摂ると、もう帰らなくてはならない時間がやってきた。

なかのビレジの広間に集合し、閉塾式を行った。

子ども達のリーダーとして活躍してくれた学生達から、一人一人に修了証として“川場ジュニアフォレスター認定証”が手渡された。
3泊4日の全行程に渡って、リーダー達が一人一人の参加者を見つめ、それぞれに頑張った点を表彰する特別賞も添えられている。

認定証は、昨年に引き続き、NPO法人里山の学校さんのご協力の下で作成されたもので、川場村の間伐材からつくられている特別製だ。

みんな顔をしわくちゃにして、はにかみながらも胸を張って受け取ってくれていた。

この参加者たちが、あと10年もすれば立派な森林(やま)の担い手となってくれることだろう。

20100102heijukusiki

20091229 閉塾式(なかのビレジ)
RICOH GR DIGITALⅡ

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2010年1月 1日 (金)

“こどもやまづくり教室”3日目

“こどもやまづくり教室”の3日目は、午前中に林内散策、そして午後は、夜に予定されている“まるごと滞在記”との合同パーティーの準備に追われた。

小学生たちは3つの班に分かれ、それぞれ、餅つき・うどん打ち・きりたんぽ作りに精を出した。

ちなみに、中高校生達の“まるごと滞在記”のメンバーは、竹を割って串をつくり、その串に様々な物を刺し、カズマサさんと一緒に焼いた炭で炙った串焼きを準備した。

20100101mikkamme001

そうこうしている内にとっぷりと日も暮れ、気温は氷点下へ。
なかのビレジの食堂に場所を移しての合同パーティーが始まった。

それぞれが苦労してつくった食事を終えた後は、これまでの活動の振り返り。
私も、少しだけ動物たちの暮らしと人間が森林を利用することの関係のお話をした。
教室の開催期間中を中心に自動撮影装置に記録された動物たちの姿を見せながらだったので、眠い目をこすりながらも熱心に、活発に聞いてくれたようだ。

20100101mikkamme002

翌日は、もう教室の最終日。
自分の荷物や部屋の片付けにも忙しい。

この日は、なかのビレジの広間でみんなで雑魚寝をした。

20091228 3日目(なかのビレジ)

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2009年12月31日 (木)

“こどもやまづくり教室”二日目午後

20091231hutukamegogo

“こどもやまづくり教室”二日目の午後。

お昼を食べた後は、雪合戦をしたりカモシカの交差点を見てびっくりしたり、好天にも恵まれてゆっくりと過ごした。

午後4時をまわり、辺りも薄暗くなって底冷えがするようになってきたので、室内に移動した。

あらかじめ用意してあった竹を使ってカンテラづくりに挑戦。
竹にノコギリで切れ目を入れ、木槌で叩いて窓を開け、中に短いろうそくを入れれば完成だ。
各自が思い思いの趣向を凝らし、素敵なカンテラが完成した。

夕食をとったあとは、真っ暗な夜の雪道をナイトハイクに出かけた。
灯りは、自作の竹製カンテラのみ。
懐中電灯の刺すような光と違って、ほんのりほんわか温かいカンテラの光がとても幻想的だった。

20091227 二日目の午後(友好の森)

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“こどもやまづくり教室”二日目午前

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“こどもやまづくり教室”の二日目の午前中。

並行開催している中高校生達の“川場まるごと滞在記”のメンバーは、昨晩に引き続き、カズマサさんの指導のもとで炭焼きの本格体験を実行中。
既に焼き上がっている炭を窯から出す“窯出し”からのスタートだ。
炭や灰の粉塵で鼻の穴の奥まで真っ黒になりながら、名人の焼いた炭を丁寧に窯から取り出した。

“こどもやまづくり教室”の小学生たちは、カズマサさんと“まるごと”のメンバーのお手伝い。
炭を焼くために使う薪や、窯の中に立てかけた炭材の上に載せて窯内の空間をふさぐ“上げ木”用の短尺材をつくった。

薪割り用の大きな斧を振るい、一人一人、全員が薪割りに挑戦した。
薪割りは、ほとんどの参加者にとって初めての体験だったのだが、全員が自分で薪を割るコツを習得できたようだ。

20091227 薪割り(友好の森)
NIKON D90 70-300

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2009年12月30日 (水)

“こどもやまづくり教室”初日の活動

20091230shoniti 

カルタとりで打ち解けた後は、森林(やま)の散策へ出発。

中身は後でのお楽しみということで、仕掛だけ見せた自動撮影装置で記念写真を撮ってから、山の神に詣で、雪上に残されたカモシカやノウサギ、テンなどの足跡から行動を推理したりと、冬の森林(やま)をのんびり楽しんだ。

山の神の前では、昔の人が森林に入る時には必ず柏手を打って拝んだという話をしながら、そうした行為はもしかしたら野生動物たちとの不幸な接近遭遇を回避する智恵だったかもしれないことを子ども達に話して聞かせた。

雪上の足跡を前にしては、姿を見ることは滅多にない野生動物も、確かに息づいていることを足跡から知り、様々な行動を推理することの楽しさを伝えたつもりだ。

夜には、林業や炭焼きの名人、カズマサさんを講師に迎え、昔の子ども達の遊びや仕事の手伝い、森林との関わりなどについて話をしていただいた。
夕食後の眠くなる時間であったにも関わらず、子ども達の目は爛々。
食い入るようにして話をうかがい、活発に質問を投げかけていたのが印象的だった。

20091226 “こどもやまづくり教室”初日の活動(なかのビレジ)

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森林(やま)のカルタ

20091230yamanokaruta

冬の“こどもやまづくり教室”初日の一コマ。

世田谷区からの参加者たちが、バスで“なかのビレジ”に到着し、川場村からの参加者に合流した。
お昼ご飯を食べた後は、班分けをしたり、初めて逢う仲間達と互いに自己紹介したりして、少しの時間を過ごした。

その時に活躍したのが今年のニューアイテム。
大学生のリーダー達が事前に準備した“川場の森林(やま)のカルタ”だ。

森林(やま)に関する理解を助けるために、写真を選んで取り札をつくり、七五調の文章を考えて読み札をつくった。

地域のこと、可憐な花のこと、可愛い虫たちのことなどなど、多彩な内容の川場村限定手作りカルタに子ども達も白熱した争奪戦を繰り広げてくれていた。

少し後で、森林内の散策に出かけたときには、「あっ、カルタにあった!」と早速活用してくれていた。

緊張をほぐして仲間作りを助けながら、川場の森林(やま)のあれこれに触れてもらうという学生達の狙いは見事的中したようだ。

20091226 手作りカルタ(なかのビレジ)
RICOH GR DIGITALⅡ

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2009年12月29日 (火)

2009こどもやまづくり教室閉幕

20091229kodomoyamadukurikyousitu

本日、3泊4日の行程で実施した、2009年冬の“こどもやまづくり教室”と“川場まるごと滞在記”をなんとか無事に終えることができた。

活動の詳細については、明日以降紹介したいと思っているが、今冬も多くの子ども達と一緒に川場の冬を堪能することができた4日間だった。

炭焼き名人のお話をうかがったり、雪に残された動物の足跡をトレースしたり、雪まみれになって遊んだり、世田谷区と川場村に住む小学生~高校生と共に森林(やま)浸って帰ってきた。

20091229 こどもやまづくり教室(友好の森)
NIKON D90 70-300

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2009年12月25日 (金)

いよいよ明日から

20091225huyunozoukibayasi

いよいよ明日から“冬の子どもやまづくり教室”と“川場まるごと滞在記”が始まる。
双方とも、多くの方々のご理解と、ご支援によって毎年実施している教室だ。
※昨年の様子は→こちらから

“子どもやまづくり教室”の対象者は、川場村または世田谷区の小学校に通う4~6年生の男女。
“川場まるごと滞在記”の対象者は、中・高校生達である。

数日前の寒波が逸れてからは晴天が続いているようだが、きっとこの教室の間にはたくさんの雪が降って参加者たちを迎えてくれることだろう。

川場村の、そして川場村の森林や農林業の面白さや大切さに気づいてもらうこと、そして、冬の森林(やま)とのつき合い方を少しでも知ってもらいたくて毎年開催している。

この冬も、多くの子ども達と一緒に雪まみれになって遊びながら、新しい何かを見つけてきたいと思っている。

20091220 雪景色の雑木林(友好の森)
RICOH GR DIGITALⅡ

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2009年12月16日 (水)

枝打ち

20091216edauti

12月12日から13日にかけて、2009年度第3回目の養成教室を開催した。
今回の教室のメインテーマは“枝打ち”である。

枝打ちは、無節の優良材を育てること、完満(樹木の梢端部分と地際部分の直径がほぼ同じ)で通直(幹に曲がりがないこと)な材を得ること、年輪幅の小さな木材を得ること、林内に風通しと明るさを確保すること、等々を目的として行う作業だ。

わが国の人工林樹種の代表であるスギは、枯れ枝が勝手に落ちてくれるからまだ良いのだが、ヒノキの場合は、枝が枯れてもなかなか落ちず、樹幹の肥大成長に伴って巻き込まれていき“死に節”となるのでやっかいだ。

“死に節”とは、木材を板や柱に加工した際に、ポコリと穴が空いてしまうような節を指し、木材の価格を極端に低下させてしまう。

スギに較べてヒノキの材価が高いことから、不適地にまで無理をしてヒノキの植林を行ったケースが多いのだが、それが今では仇となってしまっている。
ヒノキはスギよりも遙かに手のかかる樹種なのである。
今では、ヒノキが我が国林業の首を絞めてしまっている側面があると思う。

参加者・スタッフ併せて、総勢30名程での教室実施となったが、枝打ちを終えて明るくなった林内では参加者の顔も明るくなったようだった。

20091213 養成教室での枝打ち(友好の森)
NIKON D300 105MICRO

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