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2010年1月28日 (木)

雪の中の仔リス

20100128korisu

このところ、仕事(本業)が忙しかったり、体調が優れなかったりで、川場村にご無沙汰が続いてしまっている。
なんと、今年、2010年に入ってから一度も訪れていないのだ。
こんなことは、この数年来無かったことである。
もういい歳なんだから静かにしていなさいという啓示なのかもしれない。

そんなこんなで、古い写真ばかりを引っ張り出してはページを埋めていて、このブログはまだ年が明けていないのだ。

今日の写真も、昨年末のもの。

自動撮影装置が、雪景色のなかのリスを写してくれた。
真っ白な雪面に冬枯れの灌木の影が映り、その中にシルエットでまだ子どもと思われるホンドリスが静かに佇んでいる。
なかなかに画になる光景だ。

ホンドリスは、ペットショップなどでよく見るシマリスなどとは違って冬眠はせず、冬の間も元気に活動を続けている。
秋には樹木の小さな洞や根元などにクルミやドングリなどを仕舞い込み、冬の間の食料としている。
こうした行動は“貯食行動”と呼ばれているが、仕舞い込んだドングリなどのうち1割程度は隠し場所を忘れてしまうらしい。

この忘れられたリスの食料が、植物の分布域の拡大に一役買っている。
ドングリなどでは、あまり役に立たないように思われるが、クルミの仲間には大きな働きとなる。

クルミの仲間は“水散布”といって、河川の流れを利用して種子を運ばせ、分布域を拡げるのが一般的なのだが、そうなると河川沿いにしか分布できないことになってしまう。
そこで、栄養価が高く、美味しい実を着け、リスなどに運んでもらう(“動物散布”)という、もう一つの繁殖戦略を併せたてているのだ。
ところが、実を全て食べられてしまっては元も子もない。
リスが貯食行動をとること、そして一定数を忘れてくれることが必要なのである。

地上に水の流れがないような森林(やま)のなかで出遭うクルミの木は、どこからかリスが運んできたものに違いない。

20091222 雪の中に佇む仔リス
自動撮影装置

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川場のけものと鳥たち2009」カテゴリの記事

コメント

ごんさん!
こんにちは!

そう言っていただくと救われます。

でも、本当に可愛い仔リスでしょ!

投稿: くま | 2010年1月29日 (金) 13時41分

私のパソコンで見ている限り、ピントがあいまいとか、そんなことは気になりません!
むしろ、このリスが動いてる、活き活きしている、生きているという感じがして、い~な~( ̄▽ ̄)

投稿: ごん | 2010年1月29日 (金) 13時36分

りす吉さん!
こんにちは!

ご心配をおかけして申し訳ありません。
でも、ちゃんと回復に向かっていますのでご安心を!

リスやネズミなどの囓歯目の動物は、ちょこまかしているうえにとても小さいので、自動撮影装置が苦手としている被写体です。
この写真もピントがあまいでしょ。

でも、かわいい姿なので載せてしまいました。

くま吉

投稿: くま | 2010年1月29日 (金) 11時42分

Berryさんのママさん!
おはようございます。

きっと私は、ゴミゴミした都会で屋内仕事をするような体質ではないんですね。。。
川場にリフレッシュしに行きたいと思っています。

ところで、バラの鉢に柿の実を隠す生き物がいるなんて!
カラスなんかもやりそうですよね。
トゲトゲのバリケード付きの果物保管庫なんでしょうか!?

投稿: くま | 2010年1月29日 (金) 11時37分

くまさん、こんにちは!
体調はどうですか?
リスは動きが素早いので、撮影できるなんて幸運ですねぇ。
森林の動物たちは、もしかして自動撮影装置に慣れてきたんですかねぇ。
なかなかカワイイ、ショットですね。

投稿: りす吉 | 2010年1月29日 (金) 09時22分

お体の具合はどうですか?
お疲れが出ているのかもしれませんね。
どうぞご自愛くださいね。

ここ2,3日で川場の雪もすくなくなりましたよ。
今年の春の訪れは早いかしれません。

我が家の大きなバラの植木鉢の中に毎年柿を忍ばせる動物がいます。多分サルですね。
渋柿を甘くしてから食べようとしているのかしら???

投稿: Berryのママ | 2010年1月29日 (金) 08時40分

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