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2010年1月 8日 (金)

2種類のノウサギ

20100107usagi

以前にもお知らせしたが、川場村には2種類のノウサギが棲息している。

一つは“トウホクノウサギ(写真:左)”
もう一つは“キュウシュウノウサギ(写真:右)”である。

ともに“ニホンノウサギ”の亜種とされているが、それぞれの名のとおり、“トウホクノウサギ”は雪の多い地域にみられ、“キュウシュウノウサギ”は雪の少ないところに見られる。

両者ともに、夏には灰色~褐色の体毛をもつが、冬期を迎え冬毛に換毛すると、“トウホクノウサギ”は耳の先を残して真っ白な体毛に、“キュウシュウノウサギ”は換毛後も褐色の体色のままである。

その他にも、“トウホクノウサギ”は後脚の接地面が大きいなど、積雪地での生活に適した特徴をもっている。

この両亜種は、一般的にはその土地の積雪量によって棲み分けているといわれるが、川場村では、双方を確認することができる。
両亜種が混在しているということは、川場村が多雪と寡雪を繰り返してきたことを意味するのだろうが、それにしても不思議である。

なぜ、両亜種が交雑して中間形態を示さないのか。
あるいは、なぜ一方が優占しないのか。

村の老人にうかがっても、この村には昔から、冬になると白くなるウサギと、茶色のままのウサギがいるという。

こんな事実からも、川場村の自然の多様性をうかがい知ることができるし、そうした自然を活用してきた村の歴史を垣間見ることができる。

20091223、25 2種類のノウサギ(ヒロイド原)
自動撮影装置

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