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2010年1月12日 (火)

ハクビシン

20100112hakubisinn

なかのビレジを出て、目の前の坂道を少しだけ上がると右手にシイタケのホダ場がある。
世田谷区の小学校の移動教室で、小学生たちが駒打ちをしたり、私のところの大学生達が実習で整備をしたりしてきたホダ場だ。
今シーズンは暖冬のせいで12月の中頃までシイタケが出続けていた。

この、建物と目と鼻の先にあるホダ場に、はたして野生の動物がやってくるのかどうかを確認するために自動撮影装置を仕掛けてみた。

12月19日にカメラを設置して、僅か二日目の晩にハクビシンが記録されていた。

ハクビシンはジャコウネコ科の動物で、鼻先から額にかけて走る白い線が“白鼻芯”の名の由来となっている。
中国西部から東南アジア、海南島、スマトラ、ボルネオ、台湾などが元来の生息地であり、わが国には人為的に移入されたと考えられているが、その年代などは定かではなく、在来種であると考える研究者もいる。

小動物から昆虫、鳥類、果実など非常に幅広い食性をもち、近年では農作物への被害が拡大し“害獣”の悪名を着せられてしまっている。
もちろん、丹誠込めて育てた作物を食い荒らされる農家にとっては重大問題なのではあるが、ハクビシンが人為によって日本に強制移住させられた動物であるとすると、本当の被害者はハクビシンの方なのである。

食肉用、愛玩用、毛皮用、天敵生物として等など、様々な目的を持って外来生物が移入されるが、その生物自体の保護、そして、その後の生態系への影響や、地域社会の経済や生活などへの影響を考えると慎むべき行為として認識する必要があるだろう。

20091221 ハクビシン(なかのビレジ外構)
自動撮影装置

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