« 冬の森林(やま) | トップページ | タヌキの由来 »

2010年1月16日 (土)

カモシカの足跡

20100115hukutei

友好の森のなかにある“森のむら”という施設のまわりには、カモシカの痕跡が多い。
行ったり来たりの足跡が縦横についている。

四足歩行をする哺乳動物のなかで、シカやタヌキなどのように指先だけを地面に付けて歩くものは“指行性(しこうせい)”の動物と呼ばれる。
ちなみに、ヒトやクマなどのように手の平(足の裏)全体を接地させて歩くものは“しょ行性”の動物とされている。

“指行性”の動物は走ることに特化した動物たちである。
そして“指行性”の動物の中でも、特に走ることに特化した進化を遂げたのが蹄をもつ動物たちで、“蹄行性”と呼ばれ、指の爪だけで歩行・走行するという道を選んでいる。
その中でも、ウマのように蹄が一本(奇蹄目)の動物は、人間でいえば中指の爪だけで歩行・走行し、シカやウシなどのように蹄が二本(偶蹄目)の動物は、中指と薬指の爪だけをつかっている。

偶蹄目の場合、人差し指と小指は痕跡として残っていて“副蹄”と呼ばれているが、その機能は失われて久しいのだ。

同じ偶蹄目に分類されるイノシシは、副蹄が低いところにあるため、土の上について足跡などでも確認できるが、シカやカモシカの場合は、副蹄が比較的高い位置にあるため、通常は足跡として残ることはない。
ところが、積雪期になると蹄(主蹄)が雪に深く沈むため副蹄を確認することができるようになる。

写真は、カモシカのものだが、深く長くついた主蹄の跡のうしろに、2つのごく浅く丸い痕跡を確認することができる。これが、副蹄の跡である。

夏期に、副蹄がある足跡を見つけたら、まずイノシシのものと思って間違いないが、冬期には、シカやカモシカの足跡でも副蹄の跡がつくので気を付けなければならない。

20091227 副蹄が確認できるカモシカの足跡(友好の森)
NIKON D300 105MICRO

|

« 冬の森林(やま) | トップページ | タヌキの由来 »

川場のけものと鳥たち2009」カテゴリの記事

コメント

ねーねちゃん!

そうでしたか。
もののけちゃんでしたか。
ダチョウやエミューなんかも、走るために足の指を減らしていますよね。
“収斂進化”ってやつです。

投稿: くま | 2010年1月19日 (火) 12時44分

日曜ロードショウで、「もののけ」ちゃんをやっていて、
ヤックルと馬との追いかけっこを見たものですから。

なるほどなるほど☆

投稿: ねーね | 2010年1月19日 (火) 09時09分

ねーねちゃん!
こんにちは!

平地では馬。
傾斜地では鹿。

という感じかな!

投稿: くま | 2010年1月18日 (月) 13時40分

鹿と馬は、どちらが早く走りますか?

投稿: ねーね | 2010年1月18日 (月) 09時04分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: カモシカの足跡:

« 冬の森林(やま) | トップページ | タヌキの由来 »